エピソード7(最終回)の副題は、「ハリウッドならではの結末」A HOLLYWOOD ENDING。暗礁に乗り上げた映画「メグ」でしたが、ハッピーエンドを迎えます。ハッピー過ぎて賛否両論巻き起こったのは納得。
でもゴージャスな1940年代黄金期のアカデミー賞が楽しめました。
A writer, a director, and an actor walk into Hollywood. pic.twitter.com/lzv57bKwGu
— HOLLYWOOD (@hollywoodnetflx) April 25, 2020
「メグ」が無事完成。全米で大きな反響を呼びます
前回、フィルムを燃やされてしまったものの、古参のエディターが複製を保管しており公開できることになりました。戦闘開始です。
↑しっかりヘイズコード違反、黒人と白人の恋愛関係も描写されています。
エピソード冒頭は映画会社社長エース(ロブ・ライナー)のお葬式。エーススタジオでは、警備費用や貧しい黒人にも観てもらうための割引料金などさまざまな施策が話し合われます。
経営者に返り咲いたエイヴィス(パティ・ルポーン)は「敵はみんな解雇したわ。私たちはこの町の革命者になるか二度と仕事をしないかどちらかよ」と宣言。
Get in loser we are going to Dreamland. pic.twitter.com/Eazl6UAcuH
— 𝓜𝓪𝓯𝓮𝓻 (@MaferNitro_) April 23, 2020
ところで、双子の父が別人だったと分かり離婚したジャック(デヴィッド・コレンスウェット)とエース&エイヴィスの娘、クレア(サマラ・ウィーヴィング)は本気の恋人どうしに。
母エイヴィスとも関係をもっていたジャックは悩みますが、クレアいわく「ママは泣いてたわ。私にすべて奪われるって」←そこかい、ですね。そして「恋人なら宣伝になるとも言っていたわ」たくましいです。
映画は大成功。厳しい批判を覚悟していたのに記録を塗り替える大ヒットとなりました。肌の色に関わらず共感を呼んだとニュースになります。
豪華なアカデミー賞授賞式が楽しい! 結果はともかく・・・
画期的な作品として、「メグ」はスタッフ・キャスト共アカデミー賞にノミネートされました!
I miss these days! #HollywoodNetflix pic.twitter.com/8Ryf0j0Ln0
— Laura Harrier (@LauraHarrier) May 10, 2020
Costume design on @hollywoodnetflx is SUPERB.
— Holland Taylor (@HollandTaylor) May 10, 2020
All the characters’ clothes are so perfect for them individually- but the real proof of the pudding is the gorgeous dressing, filled with variety, of all the background artists. Bravo, Lou Eyrich and Sarah Evelyn! #Oscars. pic.twitter.com/Jrcj6C2yml
ハティ・マクダニエル(クィーン・ラティファ)に「どんな批判も許しちゃいけない。授賞式では最前列に座りなさい」とアドバイスされた主演女優カミール(ローラ・ハリアー)は、人種を理由に入場を拒否する会場支配人と対決。迫力で最前列を勝ち取ります。
Exclusive: See Queen Latifah as Hattie McDaniel and other 'Hollywood' supporting characters https://t.co/EMuhFRsVVp
— Entertainment Weekly (@EW) April 8, 2020
恋人どうしである脚本家アーチー(ジェレミー・ポープ)と新人俳優ロック・ハドソン(ジェイク・ピッキング)は手をつないで登場。記者やゲストからブーイングを受け、エージェントのヘンリー(ジム・パーソンズ)にも責められますが隠しません。
“Are we doing the right thing? Absolutely we are” @jrmypope #HollywoodNetflix pic.twitter.com/S9DC1jhxXv
— Jake Picking (@jake_picking) May 10, 2020
受賞ラッシュはさすがにお花畑です。が、まずはストーリーをご紹介しましょう。
アジア系として初めて助演女優賞を受賞したアンナ・メイ・ウォン(ミシェル・クルージ)。
@michellekrusiec #HollywoodNetflix pic.twitter.com/3rUIsCRzVt
— Jake Picking (@jake_picking) May 10, 2020
「顔を黄色に塗った戯画化された東洋人でなく一人の女性を演じることができた」と声をかけてくれたレイモンド(ダレン・クリス)達に感謝を述べます。
助演男優賞にノミネートされたジャックは受賞は逃すも皆に向かって感謝のスピーチ、そしてクレアにプロポーズ。はしゃぎ過ぎのクレア、可愛かった!
アーチー(↓左)は脚本賞を受賞。エイヴィスの勇気に感謝し、重役ディック(ジョー・マンテロ)にキャリアを賭けて戦ってくれたとスピーチします。「どんな人生も重要だ。価値がある」ロックにキスした同性愛者ということで拍手はまばらですが、ヘンリーを含めて幾人かがしっかりと意思表示しました。
less than thirty minutes fam. We are live tweeting and watching the finale episode of #HollywoodNetflix. who all gon be there pic.twitter.com/tUM59Y4AKA
— Jeremy Pope (@jrmypope) May 10, 2020
そしてレイモンド(↑中)は監督賞を受賞。
カミールが主演女優賞。
「炭鉱で働く父が25セントの小遣いをくれる度スクリーンを夢中で見つめた」と夢が現実になった感動を語ります。テレビ、ラジオを視聴する黒人やアジア系の家族も映されました。
さらに作品賞まで!
ファンタジーが過ぎると批判される所以です。
「こうあるべきだった」と語るメッセージは素晴らしいです。エンターテインメントとしてのストーリーも軽妙な語り口もさすが。
だけど、チャップリンもエリア・カザンもなかったことにされました。彼らを上回るクオリティが納得できないのです。ほぼオール新人キャスト&メインスタッフ。感動的なシーンは多々ありましたが
Grab your popcorn guys and gals. Today, we're watchin MEG 🍿✨ pic.twitter.com/JuEZfktREx
— HOLLYWOOD (@hollywoodnetflx) May 17, 2020
*𝓽𝓱𝓮 𝓫𝓮𝓰𝓲𝓷𝓷𝓲𝓷𝓰 pic.twitter.com/WmAOioqRlJ
— HOLLYWOOD (@hollywoodnetflx) May 17, 2020
「殺人狂時代」や「紳士協定」や「大いなる遺産」を上回る出来だったのか・・・。つまりは、こうあってほしい、映画界はこうあるべきだった、というファンタジーを描いた作品でした。
が、現実に BLACK LIVES MATTER が吹き荒れた同じ時期の配信。甘い、おとぎ話じゃすまないと批判されたのも分かります。
それでもハリウッド愛に溢れた作品だったといってよいと思います。
↑カミールとアーニー(ディラン・マクダーモット)のオフショット。
新しい時代に向けて、ヘンリーの映画が作られます
そしてラストはアカデミー賞から一年後。
改心したヘンリー・ウィルソンは、ディックのお葬式で(アーニーより先に!)プロデューサーとしてエイヴィスに提案を持ちかけます。
それは、男性どうしの純愛を描いた新作。エイヴィスにOKをもらったヘンリーは、ちょっと泣きそうに見えましたね。
ロックに心から謝罪し、新作「ドリームランド」の主役をオファーします。アーニーと話しながら、ガソリンスタンドを舞台にした撮影風景で終わりました。
納得できない部分はあれど、すがすがしい、ライアン・マーフィらしい作品だったと思います。「ドリームランド」の企画は、ミュージカル「The Boys in the Band」を思い起させますね。
この心意気をもったまま、フレッシュなキャストたちの次の作品を待ちたいと思います。以下は全話網羅した紹介動画です。
HOLLYWOOD on @netflix May 1st @hollywoodnetflx @jrmypope @DarrenCriss @Sweaving @maudeapatow @DylanMcDermott @LauraHarrier @PattiLuPone pic.twitter.com/501AI8s9lU
— David Corenswet (@corenswet) April 20, 2020