カノンの海外ドラマ漂流記

気ままな海外ドラマ中心のブログです。ネタバレ記事中心です。

ドラマ「リトル・ドラマー・ガール 愛を演じるスパイ」Ep8 感想 ~ 2人の再出発は可能?

ジョン・ル・カレ原作、1979年が舞台の「リトル・ドラマー・ガール」最終話です。BBCでは全6話、日本では8話構成でした。U-NEXT配信中(吹替)。

 

前回から舞台はロンドン。気の抜けない事態がずーーっと続く、なかなか緊迫した最終回でした! 一気にネタバレしてまとめますと

●チャーリーの機転もあってロンドンでの爆弾テロは回避

●チャーリーと絆のできたハリールですが逃げられるわけはなく

●溝のできたチャーリーとギャディの再会で終わります

 
 
 
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ロンドンの大学での講演でテロが成功したと見せかける

なかなか大掛かりな作戦でしたよ。

 
 
 
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前回から登場、英国情報部のピクトン部長(チャールズ・ダンスパレスチナの大物テロリスト、ハリールを捕らえるためにイスラエル&英国情報部が協力して作戦遂行。

潜入したチャーリー(フローレンス・ピュー)が運び込んだ爆弾が爆発したと見せて(全員避難して安全な形で本当に爆発させて)テロリストを欺きました。

標的の大学教授を救急車に運んで死んだと報道させたり手が込んでます。

 

そしてまたモサドの指揮官マーティ(マイケル・シャノンが非道なことを言い始めるんです。成功して浮かれてます。

チャーリーとハリール(Charif Ghattas)を恋人として泳がせれば、ハリールがトップになったときに一網打尽にできるぞ! と喜んでます。

 
 
 
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一時的に雇っただけの素人を何年も一人で潜入させるなんて、何かに取りつかれているとしか思えません。明らかに暴走ですよね。

 
 
 
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ギャディ(アレクサンダー・スカルスガルドはとっとと終わらせよう(=ハリールを捕まえよう)と思ったみたいですが、それにしてもあと少しチャーリーの協力が必要です。

 

これで終わりと思ったのに、よりによってギャディから続けてくれと言われるとは、チャーリーは絶叫して怒りますが、ハリールのもとに帰るしかありません。

 
 
 
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ここまで助けてくれた(助かるように支えてくれた)のはギャディです。心底裏切られたと思ったでしょう。ギャディにしてみれば、チャーリーを助けるにはこれしかないと思ったはず。

 

ここでこの2人は終わりかなあ、厳しいなあと思うほど、チャーリーの怒りと絶望は大きくて悲しくなりました。

 

 
 
 
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隠れ家に戻ったチャーリーはハリールとベッドを共にいたします。明らかに不安定。

もう、事件やギャディに言われたことがショックなのか、ハリールとミシェルとギャディがごっちゃになってるのか、チャーリーの精神状態も普段通りではありませんでした。

 

ハリールは用意周到ですから、何重にも安全を確認していて、ついにチャーリーの持ち物検査をしたときに仕掛けておいた小型ラジオの異変に気付きます。そのままにしておけば助かったのに監視チームに合図を送ったことになりました。

 
 
 
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でもそれ以前に、怪しまれた時点で危なかったですね。合図より先におかしいと気づいたギャディが踏み込んでなかったら、チャーリーは確実に殺されてました。

 

でもギャディはあんなに何発も撃つことなかったですよね。チャーリーが心配で、もう止められなかった感じでしょうか。もっと普通の正義の味方のスパイドラマだったら、うまいこと生け捕り逮捕したに違いありません。

 
 
 
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それはともかく、マーティが何と言おうとギャディはもう「終わらせる」つもりでしたからね。

 

イスラエル・イギリス両国の捜査官が突入して事件は終わります。

 

この時の情報をもとにイスラエルはハリール達の組織を徹底爆撃。タイエー隊長もファティメも恐らく難民たちも亡くなります。

 

それから数か月後だか何年後だか、イスラエルのリゾートに滞在中のチャーリー。「面倒を見る」と言われていましたから、当面ここで暮らすのでしょう。

謝罪に来て、ブレスレットを返したマーティに、ギャディは命令に背いてチャーリーを守ったことを知らされます。

 

で、ギャディのおうちを訪ねたところで終わりました。「あなたは誰?」の問いかけは、2人で最初からやり直したいという意思表示ですね。

 
 
 
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原作者ジョン・ル・カレも製作総指揮に加わっていました

実際には、いろんな小道具や伏線が効いていて楽しめました。ル・カレ作品の重厚さというか分厚いリアリティは小説ならではだと思いますが、人間心理がとてもよく描かれていたと思います。

 

メインの3人はじめ、テロリスト側、イスラエルチームそれぞれの役者さんの力は大きかったと思います。

何より、何と言ってもフローレンス・ピューのドラマです! 迫力で乗り切りました。

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IMDbより。Photo by Nadav Kander/AMC - © 2018 AMC Film Holdings LLC. All Rights Reserved.

↓左から、フローレンス・ピュー、マイケル・シャノン、監督パク・チャヌク、原作者ジョン・ル・カレアレクサンダー・スカルスガルド

 
 
 
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韓国の映画監督さんなのですね。度々カメオ出演を楽しんでいるル・カレ先生は、第4話に出演、作品全体にエグゼクティブプロデューサーとして参加していたそうです。

 

テロや国際政治という舞台に立たされる個人や組織や国の現実は重かった。舞台を降りることはできない。この舞台に立つ運命を “演じること” を通して描いた作品でした。

 

1970年代のお話ですから、ノスタルジーと相まって切なさが増します。頑張ったね、チャーリーと言ってあげたい。原作を読みなおしたいと思いました。

 

わたくし、追い詰められてハラハラドキドキ感で押してくる演出は苦手なのですが、ストーリーがどんどん展開するので余計な力は入らずに集中できました。

 

欲を言えばもうちょっと怪しさがあってもよかった? 同じ制作陣の「ナイトマネジャー」でも思いましたが、優等生なドラマという印象ではあります。

あと、とても映像や色にこだわっているのですが、ここはCGでなくても、ベッドシーンはシュールでなくても、と思ったり。70年代の雰囲気にはなりますけどね。

 

個人的には、遠い日の「中東史」の授業を思い出しながら、ジョン・ル・カレ作品のあれこれを思い起しながらの視聴で楽しかった。

また時々見たくなるドラマでした。

 

↓注:こんなシーンはありません。プロモーション時の写真です。