カノンの海外ドラマ漂流記

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ドラマ「新米刑事ヴァランダー」の前に先輩ドラマ「刑事ヴァランダー」をおさらい Netflix

てっきり舞台は1970~80年代? と思っていたんですよ。「刑事ヴァランダー」の若い頃ですからね。でも思いっきり現代でした。

「モース」と違って、あくまで主役は現代社会に生きていて、キャラクターの年齢だけを変えた設定でした。複雑な構造のお話が面白いです! 全6話。

 

ヴァランダー役はスウェーデン出身のアダム・ポールソン(Adam Pålsson)。端正なイケメンです。動いてたほうが格好いいかな。まずはオフィシャル・トレイラーをどうぞ。

マルメの若き警察官です。

マルメってどこだろうと思ったら、スウェーデン第3の大都市だそうで、海の向こうはもうデンマーク。始まりから大都市を走るパトロールカー登場で、あ、そう、現代なのねと気合を入れさせる作りでした。

 

若き「刑事ヴァランダー」とすんなり納得できます

 

ご存知ケネス・ブラナー主演の「刑事ヴァランダー」(hulu配信中)は、2008~16年に4シーズン・全12話にわたって放映されました。

原作はスウェーデンの作家ヘニング・マンケル(↓左です)。製作はスウェーデン&イギリスでBBC Oneで放映。

刑事ヴァランダーが、家族や人生に悩みながらも捜査を進める物語。(ほぼ)英国人キャストでオール・スウェーデンロケで作られました(外国に出張することはあるけれど)。

暗い、重いという声もありますが、それこそドッシリとしたリアルなドラマで大好きでした。展開はスピーディだしキャラクターは深みがあって、とても良いドラマです。

 

若い刑事役でトム・ヒドルストンも2シーズン登場しましたね。27歳くらいでしょうか。

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このドラマで共演したケネス・ブラナーが、自分が監督する映画「マイティ・ソーのオーディションを受けてみないかと推薦してくれたのは有名ですね。

 

「ヴァランダー」の魅力って、スーパーヒーローではないところだと思います。

画家である父との確執、離婚した妻と一人娘との関係、友人や女性たちとの関係など、一歩踏み込めなかったり悩んだりする中年男性をリアリティをもって描いたところが好きでした。

だからといってずっと湿っぽいわけではなく、悩んでも辛くても事件は毎日起こるんだなっ、と割り切るしかないじゃないかと思わせる。何の接点もない中年男ですけどなぜか飽きない。

 

しかも、捜査に関しては天才的。独特の嗅覚で問題点を探り当てる発想、ひらめきが面白いです。(このあたりは、「新米ヴァランダー」でもしっかり描かれていました)

「刑事ヴァランダー」の舞台はイースタという街。対岸はポーランドで、船で行き来する人々やエストニアラトビアリトアニアがすぐそこなんだとびっくりしたことを思い出します。

このドラマを見るまで、わたくし「北欧ミステリ」といえば小説「刑事マルティン・ベック」シリーズで止まっておりました・・・。ストックホルムが舞台の元祖・警察小説といえる作品で世界中に影響を与えたわけで、現代のクライムドラマの源流ともいえる名作。

 

ドラマでは、「キリング」「ブリッジ」も大ヒットしましたね。

“北欧” ミステリとその他の国のミステリの違いは分かりませんが、イメージとしては社会派なことでしょうか。今でこそ社会との関わりに取り組むドラマが主流ですけど、社会のなかでの個人をきっちり描くような気がします。

 

そんな伝統(はよく分からないけど)なんだか北欧の空気感やヴァランダーのキャラクターを引き継いでいる「新米刑事ヴァランダー」。もともとの「刑事ヴァランダー」ファンもガッカリしないと思います! もちろん知らなくても楽しめます。

 

なお、今回、サー・ケネス・ブラナーの「ヴァランダー」エピソードを幾つか見直したのですが、北欧インテリアが楽しかったことを思い出しました💛 特に(私のような初心者にとっては)ソファと照明ですよね。オシャレ、かつモダンなデザインなのにナチュラルな部屋に馴染むところがとっても素敵。オススメです。

 

現代版「Young Wallander」アダム・ポールソン

 

そして新米君のご紹介です。

 
 
 
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クルト・ヴァランダー役はアダム・ポールソン

1988年3月25日、スウェーデンストックホルム県生まれ(地理が分からないので直訳です)。32歳。2008年からストックホルムのシアターアカデミーに学び、舞台作品を手掛けています。その後、俳優として、またミュージシャンとしてインディーズのグループÅR&DARで活動。

 

スウェーデンの舞台や映画、TV、ラジオなどでシェークスピアチェーホフ作品、「ボヴァリー夫人」「赤と黒」「アマデウス」など(今や)古典にも出演。ドラマでは「ブリッジ」シーズン3にも登場しています。

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ヴァランダーは、繊細でナイーブで(同じことか)素直な優しい青年警官。

 

なぜ怒られたか分かっているのか? と聞かれて(僕が)馬鹿だから? と真面目に答える天然ぶりです。が、捜査官としてのカンは鋭く、ひらめいて走り出したら止まらない(止められない)情熱の持ち主で、ケネス・ブラナー版に通じる説得力でした。

 

次回「新米刑事ヴァランダー」のキャスト&あらすじをご紹介します。

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