カノンの海外ドラマ漂流記

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「エレメンタリー」シーズン7 Ep7 感想 ~ ロシアが関係する殺人事件? 

ドラマ「エレメンタリー  ホームズ&ワトソン in NY」、「ロシアより毒をこめて(From Russia with Drugsネタバレ感想です。

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副題から、ロシアがどう関係するんだろう? と思わせます。

 

ファイナルシーズンは全13話。早くも折り返し地点ですが、にぶいワタクシにもようやく分かってきましたよ。

 

強敵オーディンの物語と並行して、これまでの登場人物がからんでくるのですね。

もともとシーズン6で終了予定で、そしてシーズン6最終話はとても素敵でしたもん。

 

シーズン7は、これまでを振り返りつつ別れを惜しむ趣向でしょうか。

 

グレッグソン警部(エイダン・クイン)復帰です! 右は代役を務めたドワイヤー警部。

 

危険ドラッグ、フェンタニルが関係する殺人事件

 

 

始まりは、犯罪者リドリー・ディニーンが死んでいた事件。麻酔などにつかわれる合成オピオイド、フェンタニルの過剰摂取が死因でした。

 

ディニーンが盗んだらしい20万ドル近い紙幣からも検出されましたが、皮膚から摂取されることはなく、毒性の強さや吸入経路が問題となりました。

 

ドラッグも酒もしないディニーン。さらに血痕のついた銃を持っていたことがわかり、誰を殺したかも問題です。

 

自宅を詳しく調べた結果、ぜんそく用の吸入器にもフェンタニルが仕込まれていたことが分かりました。

猫アレルギーなのに、部屋中に猫の毛があったことから、わざと発作を起こしフェンタニルを吸入させる手法だったことが判明。

 

問題は、

●なぜこんなに手の込んだ殺され方をしたのか

●銃で殺したのは誰なのか

 

もう一人の被害者は、特殊な溶剤を開発した化学者

 

自宅のガレージで殺されていた男性セシル・トロイが発見されます。凶器はディニーンの銃でした。

 

高IQ集団メンサのメンバーで、美術品の修復などを行うトロイケンジット研究所の設立者。

 

共同設立者オードリー・ケンジットによると、2人とも化学者で、大学院で古代の織物や羊皮紙を傷めずに汚れを落とす特殊な溶剤を開発したといいます。

 

シャーロック(ジョニー・リー・ミラー)、ジョーン(ルーシー・リュー)、マーカス・ベル刑事(ジョン・マイケル・ヒル)今回は3人揃っての捜査が多かった。

 

セシルの持ち物から使い捨て携帯が見つかり、メールに残っていた住所に向かいます。

 

調べた結果、セシルが相続した古い家で、隠れ家としてディニーンを来させ、金庫から金を盗むよう仕向けていたようです。

セシルとディニーンは幼馴染だったことも分かりました。

 

問題は、ロシアのフェンタニルが使用された経緯

 

エアロゾル化したフェンタニル“コーラカル-1”は、2002年のモスクワの劇場占拠事件で使われたもの。
チェチェンの武装勢力が人質をとって立てこもった事件で、ロシア軍が使用したそうです。

 

しかしロシア政府はその化学構造は公表しておらずアメリカには存在しないとされていました。

 

そこで。

シャーロックは懐かしのロシアのスパイ、オルガ・ベレズナヤを訪ねました。

 

ストリッパーから小学一年生の教師に“配置換え”になったそうです。

(通報しなかった)恩があるだろ、と脅してハンドラーに調査を依頼、後日結果を聞きに行ったところ↓

 
 
 
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オルガの合図でカフェの向かいの一室で爆発が起きました!

 

モスクワの事件で使われた“コーラカル-1”の開発者、科学者パシャ・ヴォイノフをロシアが爆殺したもの。

 

ヴォイノフの知識は危険だとして、ロシアは監視を続けていたのでした。

 

オルガが渡してくれた対外情報庁SVRの資料を精査しますが、それでもなお、なぜ泥棒を殺すためにわざわざ危険な化学兵器を作ったのか、が疑問。

 

麻薬取締局DEAの資料を調べたシャーロック(ジョニー・リー・ミラー)は、ロシアマフィア“ブラノヴァ”の拠点、ブライトンビーチで起きた連続強盗事件に注目しました。

 

そもそも、ヴォイノフがアメリカに渡って生活できたのはロシア当局以外の保護があったから。それができるのはマフィアとしか思えません。

 

そして、ロシアマフィアの隠れ蓑だった店を襲ったのがディニーンだったら?

 

“悪人から盗む”のがディニーンの手法でしたから、ディニーン、セシルの事件にもロシアマフィアがからんでいるかもしれません。

 

とはいえ、マフィアならわざわざ過剰摂取に見せる必要はないはず・・・。

 

DEAの状況などから、犯人はセシルの共同経営者、オードリー・ケンジットと判明しました。もちろんセシルは共犯者

 

この頃、トロイケンジット研究所は、DEAとの大きな契約が保留にされている状況でした。落札したのに、です。

 

DEAが押収した紙幣や密輸品などにトロイケンジット研究所の洗浄溶剤が使われるはずでしたが、皮膚から取り込まれることはないから不要という反論があり、契約できない可能性がでていました。

 

そこで、フェンタニルのついた紙幣による死者がでればDEAは契約するだろうと考えたのでした。

仲違いしたらしいディニーンがセシルを殺したのは想定外。

 

ディニーンのアレルギーを誘発するため部屋中に撒いた猫の毛は、オードリー・ケンジットの猫レディ・ゴディバのものでした。

 

ドワイヤー警部の不適切な行動が告発されます

 

同時に描かれたのは、警察内部のセクハラ問題

 

優秀なブリー・ノバチェク刑事が退職することになります。

 

実は、ドワイヤー警部は以前もEEO(雇用機会均等法)の事務局に訴えられていました。

女性への不適切な行動の結果です。

 

グレッグソン警部は今回も同じではないかと調査しますが、内部の友人たちを心配したノバチェクは証言しようとしません。

 

しかし最後は説得に応じ、EEOに水着写真をメールで回されたことを伝えました。

グレッグソン警部のような人は少数派だと語っていましたが、少しでも是正されるといいですね。

 

~~~~~感想~~~~~

ロシアが開発した毒物を金儲けのために使った、という事件でした。

 

オルガ役 Lili Mirojnick の登場は、IMDbで調べてみたら2016年シーズン4Ep9 “Murder Ex Machine”でした。確かにストリップクラブでのシーンがあったような・・・。

 

父モーランド・ホームズがNYにいる頃の話で、車のハッキングが使われていたと思います。

 

シーズン7は、スタートからモーランドの話が何度も出てくるので、いずれからんで来そうです。

 

●ノバチェクの話はメインの事件とは関係なかったのですが、この後つながるエピソードなのでしょうか?

 

または、女性警官へのエールと受け取りたいところです。

 

ノバチェク役はエミリー・スワローでした。

 
 
 
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「メンタリスト」のFBIキム・フィッシャー捜査官! 「スーパーナチュラル」「マンダロリアン」「シール・チーム(シーズン3?)」にも出演のようです。

 

 

●情報を集めてたどって行く過程が面白い事件でした。

いろんな要素が重なっていたので、今回はオーディンは登場無し。

次回、新しい展開があるのでしょうか?

 

 

 
 
 
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↑意外にも猫投稿が多いジョニー・リー・ミラー。 

 

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