FOX放送中のシーズン21第9話「許されざる免罪(Can't Be Held Accountable)」ネタバレ感想です。
次の第10話と前後編の構成。
米NBCでは2019年11月21日の放送で、このあとお休みに入り、放送再開は1月9日でした。2週連続エピソードなのに・・・待たされた視聴者の気持ちが分かりますね。こちらは1年以上待ってましたが、来週も視聴できるので気を取り直して。
We need to know if Rollins is okay. 😰
— 𝐋𝐀𝐖 & 𝐎𝐑𝐃𝐄𝐑: 𝐒𝐕𝐔 (@nbcsvu) December 1, 2019
Drop your theories for when #SVU returns in 2020. 👇 pic.twitter.com/QuWMuh2dOz
以前も登場したブッチ刑事です。娘たちといっしょに再登場。
犯人は分かっているのに証拠固めが難しい、さらに新人キャットの行動が事件を複雑にし、予想外の妨害が降って来る・・・という展開でした。
~~~~~~~~~~~~~~~
15歳の少女アイビー・ブッチがスポーツウェアブランドのモデルに
この投稿をInstagramで見る
今回のキーパーソンは、ブッチ刑事の娘、アイビー(Grace Narducci)。
元刑事のフランク・ブッチ(Nicholas Turturro)は離婚調停中。警察をやめ、警備員や調査員の仕事を掛け持ちする忙しさです。
娘は15歳のアイビー、12歳のミリー。妻は矯正施設に入っていて、親権を争っているようです。
アイビーは学校帰りにスカウトされ、人気のスポーツウェアブランド「ギミー・ザット・ボディ」のモデルに抜擢されます。
CEOはスティーブ・ゲッツ。スカウトしたのは助手(兼恋人らしい)グラーニャという女性でした。
アイビーは写真撮影の後レイプされ、客を取らされます。さらに妹をパーティに連れて来るよう指示されました。
ゲッツは政治家やスポーツ選手など交友の広いビリオネアで、豪華な自宅でパーティを開きます。アイビーは華やかな世界に憧れ、ファッションも洗練されていきました。
大金をもらい、ドラッグや避妊薬を持ち、化粧も濃くなったといいます。
が、パーティから混乱して帰宅した妹ミリーが父に話し、父ブッチがSVUに連絡をしてきたのでした。
↓そのころ、アマンダ・ロリンズ刑事(ケリー・ギディッシュ)はセラピー中。
この投稿をInstagramで見る
カリシのことは吹っ切れたと話していました↑
途中で呼び出されたロリンズは、次回は15年ぶりに電話が来た父の話をすると言い、署に向かいます。
キャットが独断で潜入捜査。状況は悪化
Undercover Kat is a major mood. #SVU pic.twitter.com/BBiPLBcaEB
— 𝐋𝐀𝐖 & 𝐎𝐑𝐃𝐄𝐑: 𝐒𝐕𝐔 (@nbcsvu) November 22, 2019
カトリーナ“キャット”タミン刑事(ジェイミー・グレイ・ハイダー)はアイビーだけでなく、グラーニャにも接近。
咄嗟に叔母だと嘘をつき、他の少女も紹介できるといって近づきます。
風紀課時代のやり方で「状況に応じて判断した」と悪びれずに言いますが、オリビア・ベンソン警部(マリスカ・ハージティ)もロリンズも危惧しています。
Things Benson wouldn't have done: That. #SVU pic.twitter.com/PblPhzlA7H
— 𝐋𝐀𝐖 & 𝐎𝐑𝐃𝐄𝐑: 𝐒𝐕𝐔 (@nbcsvu) November 22, 2019
オリビアは二度と勝手に動かないようにと釘をさします。
ロリンズは「上司でしょ!」とキャットと組んでいたフィン・チュツオーラ刑事(アイス・T)にも文句言ってました。
SVUは、少女たちや関係者に監視をつけ、ゲッツを聴取します。
が、親の承諾を得ている、贈り物や謝意を表しているだけと言い逃れをします。苦情は憧れの表れで、アイビーの父親は酒癖が悪く、妹と脅している、と。
被害者たちは、家族ごと買収されて証言できません。
さらに、ブッチが鉄パイプで殴られけがを負いました。車に同乗していたミリーが通報し、入院することに。アイビーは、キャットのせいだと責めます。
ブッチは、潜入捜査の失敗を黙っていた、俺一人でやるべきだったと激怒して退院しようとしますが、アイビーが証言すると言って止めました。
Let's Getz this perp. 👏 #SVU pic.twitter.com/TsAGTAOO7L
— 𝐋𝐀𝐖 & 𝐎𝐑𝐃𝐄𝐑: 𝐒𝐕𝐔 (@nbcsvu) November 22, 2019
ブッチの妻ドナは電話で、潜入捜査のことをブッチに伝えてきました。
ミリーによると、離婚が有利に進むよう、アイビーが母ドナにすべて報告していたようです。
SVUは、証拠隠滅の時間を与えないために、ゲッツとグラーニャを逮捕。証人がアイビー一人では厳しいものの、さすがにハディード主任検事も決断しました。
この投稿をInstagramで見る
性行為を行っていたジムでDNAや指紋を採取。さらに書斎から少女たちの写真やビデオが見つかりました。
ゲッツを収監、取り引き成立。しかし妨害は大きい
ゲッツは第一級レイプ罪、暴力的接触罪、買春罪で起訴されます。国外逃亡の可能性、罪の大きさから保釈は認められず、収監することができました。
その後、エイブラムス弁護士の申し出で司法取引。裁判ですべて有罪なら懲役25年のところ、犯罪的性行為で4年という取引でした。
ハディードが認めて成立。ブッチは不満でしたが、オリビアは、投獄してから他の被害者を探すこともできると考えています。そして量刑審問へ。
Hold up, what's going on here? #SVU pic.twitter.com/hqcldOwyzq
— 𝐋𝐀𝐖 & 𝐎𝐑𝐃𝐄𝐑: 𝐒𝐕𝐔 (@nbcsvu) November 22, 2019
しかし法廷には誰もおらず、法廷も判事も変更になったことが知らされます。
●厳しい判事から“無罪請負人”といわれるエラリー判事に担当替え。
元の判事はゲッツと別件の訴訟で争っているから、という理由でした。
●そして新判事は取引を却下。
再考した結果、事件性を見いだせない。15歳なら合意の性行為が成立する。
●罪状のうち2つは却下。審理は売春罪のみ
という結果に。
この投稿をInstagramで見る
ハディードさえ完敗を認めていました。意見を述べる機会をもらったブッチですが、さらに怒りが大きくなります。
そのころアイビーとミリーは母ドナに連れられてゲッツの祝勝パーティに参加していました。追ってきたオリビアとフィンに「親の承諾を得た」と伝えるゲッツ。
豪華なクルーザーでのパーティで、下院議員も参加していました。
THIS ISN'T OVER. #SVU pic.twitter.com/FzmrLPFkpZ
— 𝐋𝐀𝐖 & 𝐎𝐑𝐃𝐄𝐑: 𝐒𝐕𝐔 (@nbcsvu) November 22, 2019
↑「諦めない」と言い、クルーザーを見送るオリビアとフィン。
ブッチが暴走。ロリンズを銃で脅します!
再び、アレクシス・ハノーヴァー医師とカウンセリング中のロリンズ。
突然フランク・ブッチが怒鳴り込んできました。ロリンズの車から盗んだ銃を持ち、「娘たちを取り返せ。ゲッツをムショに送れ!」と脅して終わりました。
~~~~~感想~~~~~
●2回連続ということは、まだまだこじれそうです。
実はいちばん最初のシーンは囚人が刑務所で自殺を図るところ。その2か月前のストーリーという形で展開します。
この囚人はゲッツだったと後から分かる。
正義は行われる、はずですが、分かりやすい決着ではなさそうですね。
●そして妻と判事にやられました。
ブッチの妻ドナは、最後に勝ち誇って船上からオリビア達を見おろしてました。
つまり、警察の動きはアイビーを通して全部ドナに伝わっていたわけです。ゲッツ側はドナから情報を得ていたことは明白。
画面には一瞬しか登場しませんが、いやーーな感じがします。
それから“無罪請負人”!
判事を味方につけるのが大事ということはよくアメドラで登場しますが、一体どんな立場で、どんな弱みを握られているのやら。
ゲッツとの関係を調べて、こいつの正体を暴かなくてはいけません。
でも、やっぱりハディードです! 完敗が悔しいのはわかるけど、「新人には無理だったわ」って、ひどい捨てゼリフ😠 上司が言ってはいけません。
●で。
ロリンズですよ。
セラピストは、第2回で登場した新しい研修を提案した先生ですね。トラウマインフォームド面接、ヘビーでした。
こんな形で巻き込まれて、次回無事だといいんですが。
ここでカリシの話になるとは思いませんでした。ちょっと唐突?
それに、そんなに明らかな恋愛描写は今までなかったような気がしてたんだけど、忘れてるだけかなあ・・・アマーロとはさらっと少々ありましたけどね。
前シーズンまではメモも何も残っていないので・・・うーん、何かあったかな、興味なかったのかしら。
確かに娘の世話をしたり協力してくれたけど、ノアの世話もしてたし、誰に対しても放っておけないのがカリシの性格なので。
ロリンズとカリシはいいコンビだし、プライベートでも会うことが多かったし、お互いに好意を持っているのは明らかだけど、微妙な雰囲気になってもやめてたし、こういう形ではっきり描くことになるとは思いませんでした。2人の娘の父親は別人だし。
何らか展開があるのかな?
調べてみたら、ロリンズ初登場は2011年のシーズン13。ドミニク “ソニー” カリシ・ジュニア刑事(ピーター・スカナヴィーノ)初登場は2014年のシーズン16。
huluではシーズン17から配信してますが、見直すのは大変なのであきらめました・・・。
もともとアマーロが停職中か別の部署に行っていたときの応援要員だったはず。
この投稿をInstagramで見る
いかにも刑事ドラマの警官風味でしたよね。少しずつ肩の力が抜けて馴染んでいく役柄でした。
このシリーズは、人物のバックグラウンドはしっかり描きますが、ベタベタなプライベート話にはならないはずなので、きっと抑えた大人な描写になると思います。
それより、いっぱいいっぱいで余裕なさげなカリシのメンタルが心配です。今回もフィンがあきれてました。
カリシが検察に行ってからロリンズが不安定なことはすでに描かれていますが、ギャンブルや家族の問題があって自制心を大切にしているキャラクターだと思うので、そういう意味で、普通の恋愛ネタにはならないと思って見て行きたいなと思います。
ちなみにケリー・ギディッシュは「SVU」「LAW & ORDER: Criminal Intent」で、ピーター・スカナヴィーノは「LAW & ORDER」本家や 「LAW & ORDER: Criminal Intent」「LAW & ORDER: Trial by Jury」で他の役で出演しています。
あ、最後のセラピー中の会話のシーン。ロリンズの父親が再婚するので妹といっしょに式に来てほしいと言われたそうです。あの困った妹もいずれ再登場のもよう。
次回、ゲッツ事件が決着するといいですね。