カノンの海外ドラマ漂流記

気ままな海外ドラマ中心のブログです。ネタバレ記事中心です。

Netflix「CALI K9: どんな犬でもしつけます」感想 🐶 人生を変える犬の訓練士は、ストリート出身!

全6話、一気見しました!! 犬好きはもちろん、そうでなくても面白い!

 

Netflix オリジナル「CALI K9: どんな犬でもしつけます」は原題「Canine Intervention」

 

犬の訓練士ジャス・レベレットの訓練センターの名前がCALI K9(カリ・ケイナイン)つまりCalifornia Canine。
Canineは犬を指す言葉のようで、犬の訓練士はcanine trainerらしいです。

 

30分前後×計6話。あっという間です🐕

 

仕事があまりに忙しいのでホッコリできる楽しい作品を探したら、楽しいだけじゃなくって、深くて面白くて元気になれるドキュメンタリーでした!

 

キャラが抜群! 主人公はストリート育ちの訓練士ジャス

 

舞台はカリフォルニア州。貧しい家庭に育った訓練士ジャス・レベレット Jas Leveretteを追った物語です。

 

このジャスが魅力的で、そのままドラマになりそなキャラクター↓

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CALI K9のHPから借りました

オフィシャルHPはこちらです。

 

どこのラッパーだ? と思いそうなコワモテですが、これが真面目で熱い男なんです。
とにかく犬が好きで愛してて、人間との関係をよくすることに全力で取り組んでいるというか。

 
 
 
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カリフォルニア州オークランド出身。

貧しい治安の悪い街で生まれ育つ。母一人子一人。小さな頃から犬を飼っていた、母親が仕事で外出しているときも犬が友達だった。

 

ある犬は95%いい犬だったが5%の資質のせいで他の犬をかみ殺してしまい、殺処分になった。見ていることしかできなかった。

以来、犬と人間の関係を考え続けて来たようで、犬のおかげでギャングにならずにすんだ・・・と語ってました。敬虔なイスラム教徒でもある。

 

 
 
 
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↑チームの皆さん、迫力です。2枚目のトレーナーさんも作品に出てました。

 

↓オフィシャルトレーラーです。 

 

 

 

 

犬も飼い主も性格はみな違う

 

↑は第1話の飼い主さん。

ホームレスの男性に飼われていて、撃たれて3本脚になったピットブル「レディ・マクベス」を引き取りました。

 

友人たちを噛んで怪我を負わせてしまったそうで、この癖を直さなくてはいけないのだけど、言うことを聞かない! 出てくるワンちゃん、みんなそうです。でも理由はそれぞれ違います。

 

殺処分される犬は年間40万頭(!)、うち4割がアメリカではピットブルなのだそうです。

レディ・マクベスは恐怖心から攻撃的になることが分かり、訓練が始まりまして、幸せを感じるドーパミンを出す・経験すること、そのためのアジリティと呼ばれる運動などがテロップでも紹介されます。

 

犬の行動を決定づける原因、もともとの性格、飼い主がどう接するべきか・・・は千差万別。生活環境にも関わってきますから、経験がものをいう部分も大きいですね。

 

飼い主の人間関係も変わる

 

いろんな飼い主さんが出てきます。

シェパードとハスキーのミックス「ディーゼル」はとても可愛いのだけど、あまりに早く母犬から引き離されたため社会性を学ばなかったようでした。

どのくらいの力なら噛んでも大丈夫とか、主従関係とか。

 

飼い主の夫婦のうち、妻は子供時代に虐待を経験しており、夫は刑務所に入ったことがありました。

夫が強い口調で犬を叱るとつらい記憶が甦るという妻。犬の訓練を通して、それぞれの経験が影響していたことを話すきっかけになったシーンは泣けました💖

 

群れのリーダーは誰か

 

ペットとはいえ、本来は群れで行動する動物です。単に服従させるのでなく、群れのリーダーを教えることが必要。きちんと愛情をもって関係を築くこと、なのですね。

 

少年とマルプーの「ヘブン」の話はアルアルでした。

母が口を出すんです。心配なのはわかるんだけど・・・靴をはかせ、ピンクのハーネスを着せますが、リードを正しい位置につけないとしつけにならない、指示が伝わらない。

 

飼い主の少年(末っ子)がボスだということをいかに教え込むか、犬だけでなく飼い主家族の意識も変える必要がありました。

 

ほめるのは2秒以内、指示は1回だけ

 

具体的な訓練内容がもう興味深くて面白くて。

 

例えば、お座り、伏せなど指示通りの動きが出来たときは、すぐほめること。指示を出すのは1回だけ。何度も言い直すと迷うし、自信がないと思われてしまう

 

はっきりと指示(気持ち)を伝えることの大切さが繰り返されまして、さらに、小さな箱の上という限られた面積のなかで指示を実行できるか、わざと気を散らす環境のなかでどこまで待てるか、など一つ一つの訓練に納得です。

 

防衛犬の訓練は大迫力!

 

番犬こそきちんとした訓練が求められるようです。

 
 
 
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↑作中とは違うデモの映像ですが、こんなシーンがたくさんあります。

 

飛びかからせるより、離すのが大事そして難しい。一瞬で反応するよう定期的に訓練しなくてはいけません。

 

大げさに痛がってみせるのは、達成感を味わわせるためだそうです。

よく軍用犬や警察犬の訓練でドイツ語がつかわれますが、多言語で指示することで、相手に何を言われても混乱させない目的があるのだとか。

 

そうしてきちんと訓練できると、こんな関係になります↓

 
 
 
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保護犬を通して人の幸せを考える

 

最後のエピソードは、数十頭の保護施設から引き取り手を探す話。

 

 

 

 

攻撃的な犬、怯えている犬、殺処分寸前の犬を訓練してぴったりの家族に引き継ぎます

社会性のない犬には、ジャスの飼い犬など落ち着いた犬と触れ合うことで慣れさせたり。

 

 
 
 
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グループセッションなどいろんな活動をしているみたいです。↑インスタの画像、格好いいです!

 

 

個性的な犬のドラマであり、人間ドラマでもあります。登場人物たちの人生がそれぞれもう温かくて、前向きで、ドラマチック😲

 

人と犬のいい関係を通して幸せを考える愛情いっぱいの番組でした。
料理モノといい「アート・オブ・デザイン」といい、Netflixのドキュメンタリーはドラマがあって秀作揃いですね。

 

個人的には、子供の頃に飼っていた柴ちゃんを思い出して、もっといろんな遊び方をしてあげればよかった、いっしょに訓練センターに行けばよかったと泣けてきました。

 

犬を飼っている人も、そうでない人もぜひ!(室内犬はでてきません・・・念のため・・・) 

 
 
 
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↑CALI K9で訓練を受けたワンチャン。

 

 
 
 
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