カノンの海外ドラマ漂流記

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ドラマ「LAW & ORDER: SVU 性犯罪特捜班」シーズン21Ep10 感想 ~ 2週連続エピの後編。ロリンズ、人質になる

FOX放送中のシーズン21第10話「免罪の代償(Must Be Held Accountableネタバレ感想です。

 

前の第9話と前後編の構成でした。

 

緊迫したシーンが続いてドキドキしました。

少女たちを性的搾取した事件+ロリンズ誘拐事件という2本立てで進みます。どっちも気になる盛りだくさんの内容でした!

(というわけで、この2本は分けてまとめます)

 

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【ブッチがロリンズを誘拐】人質として、警察にゲッツ逮捕を迫ります!

 

精神科ハノーバー医師のオフィスでカウンセリング中だったアマンダ・ロリンズ刑事(ケリー・ギディッシュ)

 

15歳の娘に性的関係を強要・買収した有名企業CEOスティーブ・ゲッツに対し、怒りをおさえられない元刑事のフランク・ブッチ

 

前回、裁判で判事に娘を侮辱され、ゲッツが自由の身になったことでキレたブッチは、ハノーバーとロリンズを拘束し、立てこもります。ロリンズの車から奪った銃を持っていました。

 

そしてロリンズの携帯でオリビア・ベンソン警部(マリスカ・ハージティ)に電話。

妻に連れて行かれた娘たちを取り戻し、ゲッツを逮捕するよう迫ります。

 

暴走するブッチを止め、ロリンズを助けようとロリンズ宅に向かうオリビア達。ですが居場所は分かりません。

自宅にはシッターのシエナと娘たちだけ。3歳になったジェシーが健気でした。
ブッチの自宅も捜索しますが、もちろん誰もいません。

 

帰宅後に射撃場に行くと言うことが多かったロリンズですが、最近行った形跡はありません。GPSを追跡し、車を捜索することから始めました。

 

ハノーバーとロリンズは、興奮状態で無計画なブッチを何とか落ち着かせようとします。が、元警官だけに、交渉や捜査手法を熟知しており、うまくいきません。

 

そこにハノーバーの息子が訪ねてきました。インターホン越しに「今は無理。レオに連絡して」と伝えたハノーバー。

ブッチにはレオは別れた夫だと言いましたが、実はハノーバーの上司でした。そこからハノーバーのSOSがオリビア達にも伝わり、オフィスでハノーバーが救出されます。

 

ロリンズだけ、ブッチに連れ去られた後でした。オリビアは、ロリンズなら対応できると信じています。

 

仲間が銃を突きつけられて誘拐された事態ににチームは緊迫していますが、ここでキャット(ジェイミー・グレイ・ハイダー)が失言。

「ロリンズが協力した可能性もあるのでは?」に検事補のカリシ(ピーター・スカナヴィーノ)に怒られてました。

「枠からはみ出す前に考えろ」とフィン(アイス・T)が諭してました。

チームに入って日が浅く、人間性や能力を知らないとはいえ軽率だったことは間違いありません。

 

銃をもち、ロリンズに手錠をかけ、車を盗んで逃げ続けるブッチ。キャットもフィンも、GPSや車、監視画像を利用して追いますが、見つかりません。

ブッチはトイレや食事、ロリンズの娘たちに電話をさせるなど、気を遣ってはいます。

妻と違って君は完璧主義者なのになぜ精神科医にかかっている? と聞くブッチ。

違う相手の子を2人産んだ、8年間昇進もない。すべて自分のせいよと話すロリンズでした・・・。

 

やがて、ブッチの定宿のモーテルに到着し、ゲッツ逮捕のニュースを待ちます。

 
 
 
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2人の娘をもつゲッツに、「父は母を軽く扱った。母はクズ野郎ばかり追いかけてた。嫌いだったけど私も同じ。娘2人が私のように自ら幸せに背を向けるのではないかと心配だ」と語っていました。

 

【スティーブ・ゲッツ事件】アイビーの供述から判事を追及

 

ロリンズ捜索と並行して、ゲッツ事件の捜査も進行します。

カリシは、ゲッツとエラリー判事の関係が決め手だと確信していました。

 

ゲッツのクルーザーでのパーティから戻ったアイビーと妹、母に話を聞きます。

母(フランク・ブッチの妻ドナ)は事件のことを知りませんでした。オリビアは、ゲッツは小児性愛者でアイビーとセックスをしたことなど事件について話します。

 
 
 
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判事は私を売春婦扱いした、ゲッツの勝ちよとアイビーはあきらめています。

 

ですが、船上で他のロシア系モデルから、判事は変態だという噂を聞いていました。

警察は、前回ゲッツの自宅で押収した証拠品を調べ、エラリー判事の写真も見つけます

 

ガーランド警視正(Demore Barnes)とカリシがエラリー判事の自宅へ急行。

エラリー判事はゲッツのエイブラムス弁護士と同窓です。エラリー判事は、相手は17歳以上だから違法じゃないと言いますが、妻や関係者に知られたら一大事。

 

さらに「法廷で侮辱した少女の父親が刑事を人質にした。協力せずに刑事が死ねば市警は許さない」と協力を引き出します。

 

エラリー判事とエイブラムスとの話を盗聴、より多くの証拠画像やビデオ、児童ポルノがエイブラムスのオフィスにあると分かり、他の判事に依頼して令状をもらうよう仕向け、捜索しました。

 

そしてエイブラムスを逮捕

エイブラムスはガーランド警視正に「私は警察本部に君より多く知り合いがいる」と脅しますが、ガーランドさん、全く相手にしませんでした。

 

さらに「判事になるのは負け犬だ、ロースクールの劣等生だ」などと強烈な特権意識を持っていて、免責を要求します。

カリシはまずゲッツだと強硬姿勢で、エイブラムスの証言をもとに、逃亡直前のゲッツとグラーニャを逮捕しました。

 
 
 
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ゲッツももちろん取引しようとします。

切り札のブラックリストがある。さらに検事補や連邦検事、元閣僚、知事、中東の王子たちの写真や映像ファイルがあるから、とデータを提出しました。

 

ロリンズがブッチを連行して来る。そして絶望したゲッツは・・・

 

モーテルでゲッツ逮捕のニュースを見たブッチとロリンズ。

 

ブッチはロリンズを解放すると言いますが、ロリンズは銃を奪い、ブッチを逮捕しました。

「あなたを死なせたくない」と言って連行します。

 

緊張が解けたロリンズは、送っていくというカリシにエレベーターの中で泣き崩れました。

 
 
 
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ブッチは精神鑑定を受けることになりました。不法監禁罪で取引だろうというカリシにフィン達は「甘いのでは」と言いますが、ロリンズのためだ、証言台に立たせたくない、と応えるカリシでした。

 

しかし、ゲッツの取引には検察当局は乗り気ではないといいます。これまでハディード主任検事には報告せずに進めてきたカリシ。
被害者たちも証言することになりましたが、取り引きは不透明なようです。

 

ゲッツは、監視が居眠りしている間に独房で自殺をはかり(第9話冒頭の場面)遺体で発見されました

大勢に死を望まれていた。裁きの機会がなくなって腹が立つ」というオリビアの言葉で終わりました。

 

~~~~~感想~~~~~

●苦い、やりきれない幕切れでした。

 

でもね、この壮大な事件を解決しようとしたら、それこそドラマ一本分できてしまいます。

「LAW & ORDER」のクオリティで作るとしたら、23話×3シーズンくらい?

 

大富豪ジェフリー・エプスタイン事件がモデルのエピソードでした。

100人以上の10代の少女が被害者といわれ、英アンドリュー王子や中東の閣僚級の名前もでましたね。

 

NY州の拘置所で自殺したと報じられたのが2019年8月。このエピソードの放送は2020年1月です(前編は前年11月)。

 

大物の罪の証拠をたくさん持ち過ぎて、まさに「大勢が死を望んでいた」という状況に耐えられなかったと思われているのでしょう。

 

●キャットはまだまだ修行中という感じでした。そりゃロリンズが心配なカリシに怒鳴られますって。

 

フィンが指導役になっているところが救いです。
貧しい家庭で危険な地域で育ち、職務に真っすぐなキャットにシンパシーを感じているのかな、と思います。

 

元ストリートギャングに近いフィンもすっかり貫禄がついて、今やキャットのお父さんのみたい。

ICE-T、もともとラッパーとしてしか知らなかったので、俳優業もしていると知ったときは意外でした。

しかも警官役、しかも「LAW & ORDER: SVU」! 2000年(シーズン2)登場ですからオリビアに次いで長いキャラです。

 

でも何でも口にしてしまうキャット、ハラハラすると同時に面白いですね。

今回も、自殺したゲッツは別人かもしれない! ってワタクシも思いましたよ。。TVの見過ぎです。

 

●ロリンズは変わろうとして、娘たちのために一生懸命ですね。

ブッチは悪い人ではないのでなだめながらのやり取りが見ごたえありました。興奮状態のブッチとの道中、緊張感があり、自分を見つめ直すことにもなり、いいエピソードだったと思います。

後半、銃が大写しになるにしたがって、ブッチは自分を撃っちゃうんじゃないかと心配でしたから。

 

そしてロリンズとカリシは、仕事のパートナーでも恋人でも何でもいいけど、とにかくお互いが大きな存在だとしっかり意識したことでホッとしました。

 

●最後に「LAW & ORDER: ORGANIZED CRIME」がらみ。

オリビア&エリオット・ステイブラー(クリストファー・メローニ)の動画を発見し、そういうこともあったなあ~、としみじみしてしまいました。

↑最後のはフリです。これでピンチを切り抜けたはず。 

ステイブラーは子供が5人くらいだったかな、家族思いでしたから。復職する“個人的な悲劇”って家族のことだろうか・・・心配です。

 

 

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