FOX放送中のシーズン21第12話「警官の自殺(The Longest Night of Rain)」ネタバレ感想です。
エド・タッカーとリンドストローム先生、登場!! ・・・と、嬉しかったけど悲しいお話でした・・・。
It's an #SVU reunion you won't want to miss.@BobbyBurke returns to the 16th Precinct for an all-new episode. pic.twitter.com/YM52taZEpB
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上司にレイプされた元警官が銃で自殺
始まりは、エド・タッカー(ロバート・ジョン・バーク)の引退パーティの夜でした。
That look tho. 👀 #SVU pic.twitter.com/19p2spHqjR
— 𝐋𝐀𝐖 & 𝐎𝐑𝐃𝐄𝐑 (@lawandordertv) January 31, 2020
内務監査部IABで長く活躍していたタッカーさん、看護師のパティと結婚し2人の息子の父になったそうです。
“We need to start talking about this and not sweep it under the rug.”
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↑上司の元カレが主役ということで、フィン(アイス・T)、ロリンズ(ケリー・ギディッシュ)、カリシ(ピーター・スカナヴィーノ)も応援に駆けつけました。
微笑ましかったです😊
ちょっとぎこちないけど、別れの挨拶をするオリビア(マリスカ・ハージティ)とタッカー。
ですが、途中でピンクのドレスを着た元警官レイチェル・ウィルソンがタッカーにお酒をかけ、車に戻って拳銃自殺という事件が起こります。
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↑レイチェル(Holly Robinson Peete)とのオフショット。
オリビアとは警察学校時代の同期で優秀な警察官でしたが、黒人女性としてつらいことが多かったのに話を聞けなかった・・・とオリビアは後悔していました。
昇進し、家族や同僚にも恵まれている、とオリビアをうらやましく思っていたらしいレイチェル。
死の直前、携帯に「上司にレイプされた。警察は私を見捨てた」と動画を残していました。
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内務監査部IABに助けを求めたはずなのに。2004年、レイチェルが風紀課にいた頃の捜査をすることになりました。
レイチェルと関係があった警官は4人。タッカーの元相棒、キャットの師匠も
キャット(ジェイミー・グレイ・ハイダー)とオリビアは、キャットの元上司、風紀課のラルフィ・モリス巡査部長に話を聞きます。
This rookie is a fast learner. 👏 #SVU pic.twitter.com/LRimeRTozE
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ラルフィはいかにも豪快な親分肌で、キャットのことを娘のように目をかけていたそう。ですが、レイチェルと不倫していました。
他にも、タッカーの元相棒ギャリー・ウォルドなど計4人。異性関係は派手だったようです。
ギャリー・ウォルドは現在は民間の警備会社でとても儲けているらしい。
ラルフィはギャリーのことをSVUに話しますが、自分が言ったことは伏せておいてほしいと言います。
フィン、カリシはタッカーにIABの調査のことを聞きますが、15年も前の話で覚えていないと繰り返すばかり。
そして、オリビア達が話を聞いた2時間後にラルフィも銃で自殺してしましました。
ラルフィの妻によると、激務から疲れ果てて自殺願望があったといいます。不祥事が起こると政治家は警官のせいにする、息子のリハビリ代もあって生活は大変だったと。
そして自殺直前に何本か電話をしていたこと、最後の電話は精神科医リンドストローム先生宛だったことが分かりました。
警官の自殺が増えている。医師は秘密を守り通す
オリビア達が説得しますが、ピーター・リンドストローム先生(ビル・アーウィン)は、守秘義務があるとして内容を公開しません。
レイチェル事件の後、警官たちのカウンセリングも担当していました。
背景には、警察官の自殺が増えていたことがあります。オリビアは指揮官としてカウンセリングを受けることを呼びかけました。
「恐れを口に出すのは不名誉だと思われていたかもしれない。
でも警察の方針は変わった。
助けを求めることは弱さの証じゃない。これ以上、失いたくない」
カウンセリングでキャットは、家族でレバノン内戦を生き延びた、自分は大丈夫だと話します。
フィンは、上層部に報告して銃を取り上げるつもりじゃないか、警官が本音を話すわけがないと言っていました。
カリシはリンドストローム医師を召喚し、ラルフィの言葉を証言してほしいと求めます。
「他の警官の自殺を防ぐかもしれません」と。
しかしリンドストローム先生は拒否。
「現在NYPDは精神衛生上の危機にある。
カウンセリングを受けようとする警官にとって、秘密は守られると約束されることが重要だ。
たとえ死後であっても」
判事もこの主張を受け入れます。カリシの指摘は倫理上大切だが、推測をもとに情報があるはずと言っているに過ぎない。
正義の名において故人の秘密を暴くべきではない、という判断でした。
ですが、リンドストローム先生のオフィスに泥棒が入り、PCとラルフィのファイルが盗まれてしまいます。
直前に訪ねて来たのはギャリー・ウォルド。ラルフィはギャリーにも電話をして口止めされたようでした。
リンドストローム先生は「タッカーがすべて知っている」とオリビアに告げました。
タッカーはオリビアに病気を告白。最後の捜査を行います
警察の聴取に何も答えなかったタッカー。隠していたわけでなく、記憶を失っていたのでした。
No more games. Tucker's finally ready to tell the truth. #SVU pic.twitter.com/oIlvuz5EJx
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妻には言わないでくれ、と頼み、オリビアに話をしました。
以前から肺がんを患っていたが、脳腫瘍になり、余命半年から一年ということに。
記憶力が衰え、レイチェルのことを本当に覚えていないのだと言います。当時の捜査で見落としがあったということでしょう。
「それが恥ずかしくて言えなかった。でもレイチェルとラルフィの死に良心の呵責を感じている。
死ぬ前に正義を行いたい」
タッカーはギャリーを食事に連れ出します。
「レイチェルはストーカーだった。許せないから襲った。レイプ犯はラルフィということにすればいい」と話したギャリー。
She's always there when he needs her. ❤️ #SVU pic.twitter.com/wxx4SRs8rJ
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録音した後、倒れ込むタッカーでした。
裁判のスケジュールを考えると証言台に立つことは不可能でしょう。この録音をもとに逮捕にいたりました。
最後にオリビアと会い、話をします。
"I think that underneath it all I was afraid." #SVU pic.twitter.com/Xz7sCmUxus
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オリビアは別れたときのことを話しました。ノアと仕事で手一杯で「本心を言うと怖かった、時間があれば」と。
「いいんだ、パリの思い出がある」というタッカーの言葉にオリビア嬉しそうでした😢
裁判の日、タッカーは銃で自殺。妻に「死にゆくものに人生最良の時間を費やしてほしくない」と遺産をのこしたそうです。
フィンはオリビアに「彼は充分苦しんだ。もう解放してやれ」と声をかけ、オリビアはパリの写真を見て泣くのでした・・・
They’ll always have Paris. ❤️ #SVU pic.twitter.com/JSKfVFU5z0
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~~~~~感想~~~~~
●泣いてしまいましたよ・・・
エド・タッカー、大好きだったんです。元カレで一番好きでした。
まさかこんな形で卒業だなんて😢😢
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最初は憎まれ役でしたね。汚職捜査にやって来たSVUの天敵。というか、VSステイブラーだったかな?
めちゃくちゃ厳しい内務監査官でしたが、公平で職務に忠実。それだけに、理解しあった後は最高に信頼できる強力な警察官の一人でした。
オリビア、ノアともうまく行っていたのに・・・別れたときも悲しかったけど、でもそういうこともあるかもと納得したつもりでしたが、やっぱりつらいなあ。。
長く出演してくれたなあ、と思って調べたら、初登場はなんとシーズン3(2002)!
以来、14シーズン計30エピソードに出演でした。
演じるロバート・ジョン・バーク、厳格で頭が切れる軍人・刑事役が多いです。
「ロボコップ」にもなりましたし、「パーソン・オブ・インタレスト」では真っ黒汚職警官役、「ジェネレーション・キル」ではマティス少将(前国防大臣)でした。
●911の後、人生を考え直したと話すシーンがあります。
フレッシュキルズ(グラウンドゼロですね)で遺品を探した、写真や結婚指輪や骨などあらゆるものを探した・・・と。
ロバート・ジョン・バーク自身、資格を持ったボランティアの消防士。実際に何日も捜索活動に参加しています。
●最後にテロップで「精神的に苦しんでいる方は“命の電話にご相談”を」と電話番号が流れます。
If you are in emotional distress, call the National Suicide Prevention Lifeline at 1-800~~.
It's free, confidential, and available 24/7.
自殺という社会問題そのものがテーマでした。
助けを求めるのは不名誉ではないという考えが浸透することを強く祈ります。
医師の守秘義務はよく刑事ドラマに登場して、死後は開示されることが多いのですが、今回は徹底して拒否するケースが描かれました。
リンドストローム先生がなぜ頑なに・・・と思いましたが、確かに秘密を守り通すシステムでないと助けを求められないです。自殺を思い詰めるほどなら尚更。
カウンセリングとはちょっと違いますが、内部通報者を簡単に明かす事件が幾つもありましたから、社会制度として厳密に整備すべき問題提起だったと思います。
たしかに回りを見ても、カウンセリング? どうせ会社に報告されるんでしょ、と思っている人が多いようです。(組織や企業が導入する場合です。フィンの気持ちはちょっと分かる。)
カウンセリングの効果は信頼しているが、会社は信用できないというか。
これは精神医学というより会社組織とか社会構造の問題ですよね。
法律は整備されつつあるのでしょうが、どんな現状なのかは分かりません。残念です。。
とても考えさせられる、重いエピソードでした。
次回、キャットは友達を救うことができるでしょうか。