カノンの海外ドラマ漂流記

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ドラマ「ライン・オブ・デューティ」シーズン5Ep4 感想 ~ その後のジョン・コーベットは? そしてあの事件につながる! Netflix

2019年に放映された「Line of Duty」シーズン5第4話のネタバレ感想です。前回はこちら、メインキャスト3人についてはこちらへ

 

本国BBC ONEでは、シーズン6も佳境です。全7話中、今週が第6話の放映のはず。

 

内容は分かりませんし、調べないようにしていますが、SNSで写真だけは目に入ってきます。

シーズン5のキャラ達が再登場するもよう。
↓ここも懐かしの場所ですね。

 
 
 
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汚職警官とつながる犯罪組織に潜入しているジョン・コーベット巡査部長(スティーブン・グレアム)が今シーズンの中心人物。これまでをおおまかにまとめると・・・

 

●ジョンは、汚職警官の黒幕「H」を逮捕するため、AC-12のスティーブ・アーノット巡査部長(マーティン・コムストン)に連絡、協力を求めます。が、

ジョンは、汚職警官のトップ「H」はヘイスティングス警視(エイドリアン・ダンバー)だと確信している。

➡ジョンにはまだまだ秘密がありそう。

 

●犯罪組織グループの中でのジョンの立場にヒヤヒヤさせられます。

頭が良くて信頼されているようですが、同じくリーダー格のリサ(ロチェンダ・サンドール)とは緊張関係。

➡ジョンの正体がばれないか、犯罪組織(+汚職警官)がどこまで知っているかが謎。

 

●今シーズンは、AC-12(汚職特捜班)の指揮官ヘイスティングス警視の苦しいプライベートが明かされます。投資の失敗→借金→離婚問題などなど。

これまで、犯罪組織は警官の弱みを握って不正を強要してきましたから、問題にならないといいのですが。

➡そして法律顧問ジル・ビグロー(ポリー・ウォーカー)は本当に味方なのか、クセの強いキャラクターばかり演じて来たポリー・ウォーカーなので😓つい疑ってしまいますが果たして・・・

 

 
 
 
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いろいろな背景が明らかになったり、つながったり。後半に向けて大きな転換点になる第4話でした。

 

ヘイスティングス夫人襲撃から浮上した、北アイルランドとのつながり

 

前回のラスト、別居中のヘイスティングス夫人の部屋に押し入ったジョン・コーベット。偽造した身分証明書でスティーブになりすまし、目出し帽をかぶって侵入しました。

 

病院のシーンから始まりまして、重傷でした。

スティーブが、手首・足首・ひざを痛めつけるのは北アイルランドの民兵が使う拷問の手口だと気づきます。

そして夫人はヘイスティングス警視に、犯人は「同郷の人間よ。ベルファスト訛りだった」と話します。

 

後日、スティーブとケイト・フレミング警部補(ヴィッキー・マクルーア)ジョンの妻ステフに過去の話を聞きに行きますが、詳しいことは答えませんでした。

 

しかし、入庁時の記録を調べ直して、ジョン・コーベットの過去が少しだけ明らかになります。

●出身はベルファスト。本名ジョン・マクギリス

父アンソニーは1984年、母アンマリーは1989年他界

●その後、10歳で養子となりリバプールへ移住

➡スティーブとケイトは、極秘でさらに詳しく調べるよう指示を出していました。

 

スティーブは盗聴器をつけてジョンと会う。「H」をおびき出せるのか

 

前半のハイライトはジョン×スティーブの緊迫したシーンでした。

妻のことでジョンを許せないヘイスティングス警視。もとよりジョン・コーベットの行き過ぎた行動を止めなくてはと思っていますから、スティーブに逮捕を命じます

 
 
 
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ジョンはヘイスティングス警視が「H」でスティーブと引き離そうとしていると思っているので、受け入れられません。

「いま捕まったらこれまでのことが無駄になる。忠誠心が邪魔でお前には黒幕の正体が見えていない。今日、組織のトップに会うからそれまで待ってくれ

 

ヘイスティングス警視は発砲を許可しまして、ジョンとスティーブは銃を抜いて向き合いますが、スティーブは無線をはずし「午後4時にショッピングセンターでトップと会う」という情報を得、スティーブは逃げました。

 

汚職警官を捕まえるという目的は同じだろう、と説得するジョンの必死さが迫力でした。

ジョンはスティーブに「話す相手を選べ」と伝えますが、最終的にスティーブはヘイスティングス警視に話し、チームで監視することになりました。

「僕は刺客じゃない。逮捕よりも彼がもつ重要情報を重視しました。あの命令(発砲)が正しかったとは思えません」と抑えた口調で話すスティーブが苦しかったです・・・。

しかし、約束の場所に汚職警官のトップは現れませんでした。

 

リサは独自に警官の情報を集め、組織内の裏切者を探す

 

ところでジョンは、リサに「今のままでいいのか」と説得を続けていました。

売春宿を摘発されたことから、別の犯罪者グループと新たな場所を入手する交渉が進んでおり、明らかにジョンは止めようとしています。

 

リサは「これはビジネスよ」と進めようとします。しかしジョンはスティーブに「リサはもうすぐ味方になる」と話していました

 

が、リサは、仲間のミンコビッチ、ライアンを伴って独自に動きます。ここで驚きの展開が!!!

 

拠点の一つ「キングスゲートプリントサービス」の向かいに住んでいる仲間の部屋に向かいます。

そして警察に突入された日、住人が撮影した警察の写真からスティーブを見つけ「ずっと前から私たちを追っている警官」と気づき、警察に情報を渡した裏切者の存在を確信します。

 

この住人というのが、シーズン1で登場した障がい者のテリー。そう、ライアンは、あの時の連絡役のクソガキ(失礼)ライアンでした!

↑ライアン・ピルキントン役はずっとGregory Piper君。オフショットです。

左がシーズン1の2012年。シーズン5の放映は2019年ですから、7年たって一人前の犯罪者になってました😨

↑ミンコビッチと。

 

そして、この部屋の冷凍庫に隠されたジャッキー・ラバティの遺体もそのまま!

汚職警官とつながる組織は長年活動してきたということでしょうか。

 

警察はネット通話の乗っ取りに成功?

 

AC-12はあらゆる方面からジョン・コーベットを確保しようとしていました。

 

妻ステフの電話からジョンの隠れ家(発信元)を特定しましたし、スティーブとの通話も盗聴しました。

途中、ヘイスティングス夫人を襲ったときの録音を聞かされたので、プライバシーに配慮して関係者を退室させましたが、投資の失敗で5年前から借金していることが明かされました。

 

ケイトとスティーブは、ヘイスティングス警視が自分から説明してくれることを待つことにします。

 

並行して、サイバー班のアマンダが中心となり、ジョン達が汚職警官のトップとネット通話(相手はテキスト)をしているアカウントを調査

汚職警官側のアカウントを乗っ取り、ジョン&リサと通話をすることに成功します。

 

妻への暴行で憤りを隠せないヘイスティングス警視が自ら汚職警官になりすまし、ジョン達に指示を与え、会う手はずを整えました。

 

ヘイスティングス警視は、第2話で逮捕されたリー・バンクスに面会にも行ってました。

1人で何か計画しているのかもしれません。スティーブはジョンを気にしているし、ケイトは発砲命令のことを聞いてくるし、1人で早く進めようと焦っているのかもしれません・・・。

 

新たな売春宿で悲劇が起こります

 

他のグループと手を組んだリサ達は、新たな売春宿に女性たちをだまして集めます。ここで、ついに悲劇が起こりました。

 

リサに「信じてくれ」と伝えたジョンは、売春をやめさせ、脱出を図ります。

が、見破られていました。

協力するふりをしたリサ、だまされたふりをした他のメンバーによって、ジョンは殺されてしまいました。

後ろから首を切ったのはライアンでした・・・。

 

手で口を覆い、嗚咽するようなリサのシーンで終わりました。

 

~~~~~感想~~~~~

 

●あぶないなあ・・・と思っていましたが、ジョン・コーベット、悲劇でした。やり切れないですね。

 

奥さんのステフと話しているとき、とても孤独で切ない映像で終わったので、悲しい予感はあったのです。

亡くなるとき、ステフは娘たちに童話を読んでいて(Chicken Lickenでしょうか)キツネはウソをついてリキンを食べてしまい、リキンは空が落ちて来たことを王様に言えませんでした、と。

 

どうしてこんなにこだわっているんだろうと思うと同時に、現実の潜入捜査官だったらよほど強い気持ちがないとできないなと思ってしまいます。

映画やドラマを観る度に、本当にこういう人たちがいるんだろうか、すごく過酷じゃないか、福利厚生や手当はどうなってるんだ! と気になってしまいまして。

 

でもジョンにはまだ秘密があったようですから、スティーブ君たちにきちんと解明して報いてほしいです。

 

いや、殺人犯ですけどね。

弱みを握られていた汚職警官たち。ハーグリーブス警視正はロリコンの変態だったそうです。売春宿に保存されていた精液とジョンの話でわかりました。

 

●ジョンの秘密といえば、北アイルランドがらみであることは間違いないでしょう。

 

そして、ヘイスティングス夫人が「同郷」と言った通り、ヘイスティングス夫妻も北アイルランド出身なのですね。

実際、演じるエイドリアン・ダンバーは、北アイルランドのEnniskillen, Counetry Fermanagh(ファーマナ州エニスキレン、でいいのでしょうか)出身だそうです。

 

劇中で “民兵組織” といわれていたのは、暗にIRAを指すのかなあ。2000年代前半まで武力衝突が起こっていましたね。

北アイルランド問題について詳しくはわかりませんし、特に現代のイギリスの人たちにどんな心理的影響があるかも想像できませんが、1980年代がポイントのようです。

  

●ヘイスティングス警視といえば、不動産開発のモファットですよ。

資料といって、大金を押し付けていましたからね。いよいよきな臭くなってきました。

 

そして、ジルは恩を売っている感じもする。特に、ジル×ワイズ警視監補のシーンはモヤッとしましたね。

ヘイスティングス夫人のお見舞いにお花はNGとジルが指摘し、ワイズさんは「マフィンに代えて」とアシスタントに電話していました。

以前、「女性だからあの地位につけた」とジルは言っていましたが、このキャラクター紹介が後々どんな展開につながるのか気になりました。

 

●そしてビックリのライアンです。

 

シーズン1が終わったとき、ジャッキー・ラバティの遺体はいつ発見されるんだ? ライアン達の組織の全容解明は次シーズンかな? と思っていたのにすでにシーズン5。

大きな組織に近づきつつあるということですね。

 

●最後にタトリーンの紹介です。

マニートの後を継ぐ形で調査を担当していて、とっても優秀。今回もジョン・コーベットの記録を調べました。

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演じるTaj Atwalは、1987年、英国Norwich生まれ。2012年くらいから舞台・TVで活躍しているようです。

今シーズンの頼もしいキャラクターですね。

 

 

次回、急展開です。

 

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