カノンの海外ドラマ漂流記

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ドラマ「ライン・オブ・デューティ」シーズン5Ep2 感想 ~ 潜入捜査官ジョン・コーベットがスティーブに接触 Netflix

2019年に放映された「Line of Duty」シーズン5第2話のネタバレ感想です。本国BBCではシーズン6の第2話が放映されたところですが。

 

前回(第1話)はこちら。メインキャスト3名についてはこちらへ
スティーブとケイトはともに警部補の試験に合格しましたが、先に昇進したのはケイトでフレミング警部補になっています。

 

シーズン1以来の犯罪組織×汚職警官組織を追っているロンドン警視庁AC-12(汚職特捜班)

 

潜入捜査「ナシの木作戦」でジョン・コーベット巡査部長(スティーブン・グレアム)が組織に潜入していると分かったものの、犯罪行為に加担しているのに連絡が取れない、という状況でした。

 
 
 
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警察上層部の新キャラ登場

 

冒頭、テッド・ヘイスティングス警視(エイドリアン・ダンバー)は、「ナシの木作戦」、マニート殺害を捜査する「重犯罪課」両方の捜査情報へのアクセスを要求し、認められます。

いずれも汚職捜査と関わってきますから。

 

このシーンには3人が登場しました。

おなじみ法律顧問のジル・ビグロー(ポリー・ウォーカー)とついに登場したシンドワニ警視総監、そしてこの写真には写っていませんが、アンドレア・ワイズ警視監補

 
 
 
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トップ・オブ・トップの警視総監は、組織改革に意欲的なようです。

 

この後、AC-12は「ナシの木作戦」を担当しているアリソン・パウエル警視らの部署を徹底調査、ようやく現状を把握することができました。

 

前回殺害されたマニート・ビンドラ巡査は、自宅のPCに音声を残していました。

「私はAC-12とヘイスティングス警視の信頼を裏切りました。これは私なりの償いです」として潜入調査をしたというもの。つらいです・・・。

 

そして、携帯に仕掛けた録音も残っていました。組織に捕らえられ、ジョン・コーベットが抜き取るまで、ですね。

 

「ナシの木作戦」理想と現実

 

この潜入調査の目的は汚職警官と組織の関係性を探ること。ジョン・コーベット巡査は1年前にジョン・クレイトンとして潜入していました。

ですが、連絡を絶って3か月

 

スティーブ・アーノット巡査部長(マーティン・コムストン)ケイト・フレミング警部補(ヴィッキー・マクルーア)は、パウエル警視の前任者に会いに行きます。

 

わかったのは、

前任のキャメロン警部補は“コーベットの監督不行き届き”で異動させられたこと。
●コーベットは、小物ばかり調査させるパウエル警視の方針に不満を持っていたこと。
●コーベットは、黒幕=コードネーム「H」 だと確信していたこと!

 

つまり、「H」はヒルトンではなかったということになります。↓前任のキャメロン警部補です。

さらに、マニートの拉致現場を撮っていた通報者の動画から、前科のあるリー・バンクスが判明します。

 

シーズン4で射殺された人物の仲間なので、同じ組織による犯行であることが確実になりました。

 

とにかく。

ジョン・コーベットが上司の意向に不満をもち、独自に動いていることは確実。

殺人などの犯罪に加担した可能性があるわけで、AC-12としては、まずコーベット確保が優先課題となります。

 

ジョン・コーベット × スティーブ・アーノット君!

 

スティーブは、マニートが残したヒントをもとに、一人で組織との接触を試みます。マニート同様、電話ボックスで待っているところを自転車で見に来た少年が撮影

↑子供が使いって、シーズン1を思い出させます! 「ライアン」でしたね!

 

ジョン達の拠点「キングスゲートプリントサービス」で確認した仲間の一人が「スティーブ何とかという警官だ。アーノルドだったかな・・・」と覚えていたので実現しませんでした。

なぜ知っているかというと、以前の犯罪で接点があったわけです!

 

そして、ジョンはスティーブのことを警察のサイトで調査。

シーズン1第1話・対テロ対策班で、警察内部の間違いを証言した誠実な警察官という評価を発見します。

 

そして。

駐車場でスティーブを拉致! 車の中で話をします。一気にストーリーが動いた緊迫の場面でした。

スティーブは「一線を超えている」とやめさせようとしますが、ジョンは「犯罪組織のトップは絶対に警官だ。パウエル警視やヘイスティングス警視も関係ある。キャファティはクロだ」と告げ「内通者の調査に協力しろ」と迫ります。

 

いきなりヘイスティングス警視と言われても・・・

根拠はよくわかりませんが、とにかくジョンは警察組織を信用できないのでスティーブ個人に連絡をとったもよう。

 

スティーブは、ひとまず前回の襲撃事件で生き残ったキャファティ巡査に監視をつけます。

 

すると。リー・バンクスが現れたので逮捕!

その前に、
リサ(ロチェンダ・サンドール)が看護師のふりしてキャファティ巡査の家に侵入。話さないよう脅していました。

●キャファティ巡査の入り口を見張っていた警官も仲間でした。

●リー・バンクスはキャファティの家に5000ポンドを置いて行ったことがわかります。

 

ジョンの話が本当だったことから、スティーブとジョンは再度、会います。

 
 
 
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マニートは汚職警官じゃなかった」というスティーブに「一人で調べたのは追い出されたからだろう。彼女の死の責任はお前たちにある」「彼女のためにも協力しろ」と迫り、スティーブは協力すると答えたのでした。

 
 
 
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ジョンは大きな襲撃を計画。まず、犠牲者ゼロで銃器を大量強奪!

 

ところで、ジョンがグループのリーダーのように次々と行動を起こすことに不満なのがリサでした。

 
 
 
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上に従って上りつめたというリサに、俺が欲しいのは金・権力・支配力だというジョンです。一枚岩ではないらしい。

 

ジョンの勝手な行動というのが、警察のミッドランズ法医学・弾道学研究所から移送される大量の銃を奪うという計画。

 

周到に準備して輸送車+護送車4台+警官12人を待ち、タイヤと車体を一斉に銃撃
反撃させず、大量の武器を奪うことに成功しました!

 

リー・バンクス逮捕前の出来事で、バンクスは反撃しようとした警官を殺そうとしますが、ジョンが怪我をさせるだけに留めました。

つまり、犠牲者ゼロという犯行でした。

 

さらに大きな強奪計画のためですが、同時に、ジョンにとっては組織のトップとコンタクトをとることが目的でもあります。

 

その方法は、リサが管理するノートPCでテキストで会話をするというもの。

相手の声も顔も分かりませんが、ジョンは初めて接触できたことになります。

 

そして、さらに大きな計画とは、警察が押収した密輸品を収納する倉庫を襲うことだと打ち明けます。麻薬や現金、宝石、貴金属などです。

確かに、いちいち輸送車を襲わなくてすみますが、うまく行くのでしょうか・・・。

 

ケイト、スティーブはジョン・コーベットの妻に会う

 

ところで、ケイト達はジョンの居場所に心当たりがないかを聞くためステフ・コーベット(Amy De Bhrún)の家を訪ねていました。

 

ステフは冷めていて「(潜入捜査は)家族嫌いにはもってこいの仕事よね。彼が独身気分を楽しむ間、私は子育て。居場所は知らないし興味ない」とのことでした。

 

が、実は連絡を取っていまして、ジョンの指示通りに答えただけでした。

 

ジョンは、娘たちの声が聞きたい、寝息だけでもと言い、ステフは娘のベッドに電話を持って行き、言われた通りにします。

実は家族思いなんですね。これは泣けました・・・。

 

キャファティ巡査の供述から、仲介役は警官だったと判明

 

リー・バンクスから賄賂を受け取ったとして(本人は知らないうちに引き出しに置かれていたわけですが)聴取を受けたジェーン・キャファティ巡査

↓のときは、個人情報を利用されたと思われていましたが。

不倫をばらすと脅されていたそうです。

 

そして話した内容は

●殺された3人も汚職警官だった。怪我だけのはずだったが、話すと思われたのだろう。
仲介役は警官だったと思う

 

ケイトは、これまでの捜査で汚職警官と判明している人物の写真を持って来て、誰だったか話すように示したところで終わりました。

 

AC-12の3人にも変化が。ヘイスティングス警視はつらかった・・・

 

このほか、気になる展開をまとめておくと。

●まず、ヘイスティングス警視の離婚&借金問題です・・・。

 

妻には恋人ができたそうで、離婚は避けられない状況です。

ジルのことが決定打だったわけですが。

 

そして、ケトルベルという複合施設の投資に失敗したその後。元警部のモファットという怪しい人物が近づいてきました😕

 

前の事業者に代わり、投資者への補償を行うそうな。絶対あやしい!

自宅を出て、安いホテル暮らしのヘイスティングス警視。小さな部屋のPCモニターが勝手に動いていたり・・・。

デントン事件以来、いちばんの弱みなんじゃないでしょうか。

 

●ケイトは、昇進して生活をあらためて、家族とやり直しています。

一時は車で生活してましたからね。息子ちゃんとも会えて幸せそうで、スティーブに「あなたも落ち着かなきゃ」と余裕でした。

 

●スティーブは、マニートの捜査や銃器襲撃事件で重犯課のサム・レイルストン巡査部長と再会。

また話をするようになったみたいです。今度こそ続くかなあ。

 

~~~~~感想~~~~~

●主な登場人物が出揃って、人間関係が見えて来た感じでしょうか?

 

ジョン・コーベット、孤立無援なのにガンガン暴走しそうです。そこまで職務に熱心なのはある意味素晴らしいけど、ほかにも何かあるかも? です。

 

●この犯罪組織の話のなかで、リサが「ハンターという裏切者を今も追っている」と話していましたね。

 

シーズン2冒頭で汚職警官たちによって殺されたトミー・ハンターのことですね。

詳細は知られていないということでしょうか?
でも警察上層部に内通者がいるなら分かるはずだけどな? 全員には知らせないということかもしれません。

 

●ヘイスティングス警視は、マニートを殉職扱いにしました。

潜入捜査中に警官として亡くなったことにしたので、家族のため、年金などが払われるのでしょう。

 

シーズン1、トニー・ゲイツ警部を思い出しました。

 

次回、ジョン・コーベットの次の行動に注目です。

 

 

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