カノンの海外ドラマ漂流記

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ドラマ「LAW & ORDER: SVU 性犯罪特捜班」シーズン21Ep15 感想 ~ 陰謀、トリック、偽証の謎ときがメイン

FOX放送中のシーズン21第15話「張り巡らされた陰謀(Swimming With The Sharksネタバレ感想です。

 

なかなか更新できず、すっかり周回遅れの15話です😓

 

本国・米NBCで4月1日にスタートした「Law & Order: Organized Crime」も好調ですね。

 
 
 
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こちら「SVU」の第15話は、NBCでは2020年2月20日放映でした🦈

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

凝りに凝ったトラップを追いかける回。先に簡単あらすじは・・・

 

珍しいパターンだったんじゃないかと思います。

 

性犯罪はもちろんですが、複雑にからまった “謎解き” がメインという趣向

サメといっしょに泳ぎ続ける(生き馬の目を抜く?)ビジネス界のバトルのお話でもありました。

(↑ファンアートです。)

 

あらすじをザックリまとめると、

レイプ事件発生
 ↓
被害者であるCEOが横領で逮捕される
 ↓
レイプ犯+同僚達が会社乗っ取り


という構造で、誰がどんなウソをついているかをどう見破るか、が捜査のポイントでした。

登場人物が多くて犯行も複雑なので、超スピード展開! いつもの重さとは違う疲労感でした・・・。

 

メインは強烈キャラのCEO、ルナ・プラサーダ

“心と体の健康を通し、女性に力を与える” 人気企業ウィー・ビー・ウェル(We-B-Well)のカリスマCEO、ルナ・プラサーダ(Radha Mitchell)

パンセクシャルを公言していて、美容だけでなく、女性用バイブレーターなども開発しています。

 

迫力の熱演でした。

華があって、話が上手で、パワフルで、女性が憧れる起業家です。

上の写真は、新商品の発表を兼ねた女性の意識向上イベントにオリビア・ベンソン警部(マリスカ・ハージティ)を招いたシーン。

 

レイプ被害を「乗り越えるには強さが必要(Survival takes strength.)」というオリビアのフレーズを気に入ってました。

 

アマンダ・ロリンズ刑事(ケリー・ギディッシュ)キャット(ジェイミー・グレイ・ハイダー)は、オリビアの発言を遮るようなルナに辟易していましたが、オリビアは大人の対応。

 

が、イベント後、ルナはCFOのボビー・フロストにレイプされたと訴えます。

ただし「告訴はしない。レイプは会社のイメージに合わないから。顧客は私に憧れる女性たちだから

 

外傷と精液は確認できましたが、逮捕には至りません。

 

この後、ルナはボビー達、自分の会社の社員達の陰謀で追い出されます

 

IPO目前、ルナに不満をもつ4人がルナを追い出す

 

事件の背景にあるのは、ウィー・ビー・ウェルが上場目前だったこと。

●ルナはこれまで通りのイメージを守りたい。

●ボビーは、IPOを有利に進めるためとしてルナを追い出したい。

→というわけで、ルナに不満をもつ3人の社員+1人の元社員が結託してルナの罪をでっち上げ、逮捕させ、追い出します。

 
 
 
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↑1枚目がルナ、2枚目はビネイとセコイア、3枚目はティサ。

 

↓犯人たちそれぞれの立場と役割は

■CFO(最高財務責任者)ボビー

ルナが慈善団体とケイマン諸島のダミー会社を通じて横領やマネーロンダリングに関わっていた証拠をねつ造。

さらに、性的暴行で陥れるなりすましメールを送っていました。

 

■CTO(最高技術責任者)ビネイ・グプタ

ルナのPCにハッキング(そしてボビーがメールを書く)。IT経費をルナの指示でダミー会社に移したと偽証。不倫相手の元社員ティサにルナにレイプされたと訴えさせます。

 

■COO(最高執行責任者)メラニー・フランクス

ルナの幼馴染で、ルナのPCのパスワードである実家の電話番号を知っていた。

ウィー・ビー・ウェルはもともとはメラニーのアイデアだったが、ルナは邪険に扱っていた。誰もルナに逆らえなかったと話します。

 

■元社員、ティサ・チー

会社の保養所でバイブレーターやボンデージテープを使ってルナに性的虐待をされたと訴える。口止め料をもらっていたと偽証。

 

結果、ルナは逮捕され、刑務所で暴行され、神経衰弱になって精神科病棟で監視下に置かれます。

 

CFO、CTO、COOの3人が主犯であることは確実。早速3人で記者会見を開いたり、出資者?と会ったりしてました。

 

突破口は検察のお芝居。そしてPCと携帯を追跡

 

ハディード主任検事、今回はいい仕事してました😅

ルナの起訴は取り下げない判断→ボビー達の計画に気づいていることを悟られないため。

首謀者ではないティサに狙いを定め、ハディード&検事補のカリシ(ピーター・スカナヴィーノ)で脅す。

 

ルナの裁判のためと偽ってティサを呼び出し、証言の予行練習を始めます。

そして矛盾をつきながら「大陪審で偽証すれば7年の罪」などと怯えさせる作戦でした。

 

わざと困ったふりしてコソコソ打合せしたり、微笑ましいお芝居でした🎵

 

IT関連や通話記録ではロリンズが活躍し、ルナのパスワードを突き止めて捜査。財務担当らしいボビーの言い回しからハッキングやメール・書類ねつ造の証拠を集め、全員を逮捕しました。もちろんテクニックを駆使した尋問も。

ボビーによるルナへのレイプは計画になかったそうで、ふられた腹いせのようです。

 

ボビーとビネイの動機は会社乗っ取りでしたが、メラニーは違いました

↓は番組冒頭でのルナとメラニー。

 
 
 
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動機はルナに謝ってほしかったから。ルナは自分のことしか考えていない、限度を知らない、いつか私たちを破滅させると話していました。

子供の頃、父に貰ったネックレスをルナに盗まれ、貸してもいいと言われた、そのころから変わっていない、とも。

「私のものを盗んで親切なフリをしておこぼれを与える。ビジネスプランを考えたのも私だった」

 

全員、取り引きをして刑は確定。

最後はオリビアとルナが話すシーン。ルナは「友人を大事にしなかったから報いを受けた」と言いつつ、また元の調子で復活しそうです。

 

~~~~~感想~~~~~

 

●最後、オリビアはルナに「関係を壊してしまったならゼロから築き直せばいい」と温かい言葉をかけ、ルナは「今の使わせてくれる?」と返してました。復活、早いです。

 

ルナには辟易しましたー。

パワフルで行動力があって洗練されているのだけど、傲慢で虚栄心と上昇志向の塊。お友達として付き合うのは疲れます。

「私は進化したのよ!」どうぞ、って感じです・・・。

 

メラニー、友達に戻る必要ないよ。結局ルナは全く変わっていなかったわけで、メラニーも今さら友情は望んでないでしょう。

 

●早い段階で、ボビー、ビネイ、メラニーの3人で食事をするシーンがありますし、ルナのメラニーへの対応はひどいものだったので、この3人が絶対何か企んでるということはすぐ分かります。

 

人間関係をしっかり分からせた上で、細かい犯罪を明かしていく過程が面白かった。

 

ウソのレイプ被害もでてきますが、横領も含めて全部を性犯罪特捜班だけで捜査するのは現実的じゃないです。でも、これ以上登場人物が多くなるとドラマとして成立しないので、こういう形でよかったのかな。

珍しい構造の脚本でした。

 

●最後に「LAW & ORDER: ORGANIZED CRIME」。↓オフィシャルトレイラーです。

ディラン・マクダーモット、敵役だったのね。サローヤン博士ことタマラ・テイラーはその元妻でした。マフィアなど組織犯罪と関わりのあるお金持ちみたいです。

そして多分キャシーが😥 ステイブラー家の子供達も大きくなってました。

 

↓少し前からこの服装の写真を目にしていましたけど、LAW & ORDERの撮影だったとは思いませんでした。

とぉぉぉっても高そうなスーツが眼福です。

 
 
 
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