カノンの海外ドラマ漂流記

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ドラマ「LAW & ORDER: SVU 性犯罪特捜班」シーズン21Ep19 感想 ~ 次々開発されるドラッグに対して法律は

FOX放送中のシーズン21第19話「悪魔のカクテル(Solving For The Unknownsネタバレ感想です。

 

あと1回かぁ・・・と寂しく泣いていたら! なんとそのままシーズン22放映に突入🎉

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いやぁ、驚きました~、嬉しいなぁ😆

本国NBCの放映が2020年11月12日からだったので、ちょうど半年遅れでスタート。まだ本国でもシーズン22は完結していませんから驚きのスピードですね。

FOXさん、ありがとう~🎊

 

私はHuluで視聴しているので、HPで気づくのが遅くなりました。リアルタイムのFOXチャンネルだったら予告CMで気づいたと思いますけど・・・それはともかく嬉しいですね❣ 今日は一日ウキウキフワフワしてます。

(HPには「LAW & ORDER: ORGANIZED CRIME」の説明もあったので期待していいのかな?)

 

さて。

今回は、タイトルから予想される通り、レイプドラッグがテーマです。

被害者の話とともに、なかなか厳しい法と捜査の現実が描かれました。

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

記憶をなくした女性がレイプを訴える

カップケーキの移動販売をしている女性ジル・ベイリーがレイプ被害を訴えます。

 

35歳の菓子職人で、酩酊状態で車を運転

→パトカーに追突(よりによってパトカーですが、すぐ介抱されたので結果的に助かりました)

→飲酒運転の罪状認否でレイプされたことを思い出し

→ちょうど法廷にいたカリシ(ピーター・スカナヴィーノ)フィン(アイス-T)がSVUに連れてきました。

 

しばらく記憶を失っていたことから、薬を盛られたに違いない、と考えますが確証はありません。

 

ジルの記憶、店や道路の防犯カメラから分かってきたことは↓

マッチングアプリ「トゥルーハート」ルークとデートした

バーで「ハウラーズ」という強いお酒を飲んだ

●自分を保てなくなり、記憶がない。体が言うことをきかなかった

●服が乱れ、体が痛かったのでレイプに違いない

防犯カメラでは普通に歩いているが空白の1時間がある

 

記憶がなかったため、すでに勾留されてから12時間以上。トイレにも行っていますが、念のためレイプ検査をすることになりました。

300種類以上の薬物も調べるということです。

 

フィンとロリンズ(ケリー・ギディッシュ)がバーに行ったところ、バーテンダーはルークとジルを覚えていましたが現金払い。

さらに近所で聞き込みを行い、ルーク・ミッチェルの自宅を割り出します。

 

初犯ではないはず! ルークの行動を捜査

↑ルークの自宅にやって来たのはフィンとキャット(ジェイミー・グレイ・ハイダー)

 

見るからに大人しそうで冴えないルークは、いい人ぶってる姑息な感じで、警察に虚勢張ってます。

「セックスするかどうか、僕はいつも必ず尋ねる」「MeToo運動を支持している」「今は極端な意見が多くて非難ばかりする女性もいるから」と気を使っている、自分はいい人間だと主張するばかりで肝心なことは分かりません。

 

一方、ジルの薬物検査は陰性でした。

オリビア達が問題にしていたのは、次々出てくる薬物に検査が追いつかないということ。

ネットで鎮静剤や抗精神病薬を購入し、自宅で調合している例が多いということ。

 

しかしルークは初犯とは思えないので似た手口を調べたところ、4か月前のレベッカ・ラーソンの事件が浮かびます。

 

●やはりデートアプリ「トゥルーハート」でルークという名前の男性に会った

●その後アカウントは消えていた

ビール1本でフラフラになり記憶は断片的

●薬物検査は陰性

意識はあったが体は動かない。体が揺れて目が開いたとき、裸でベッドにいた

 

この時、上にかぶさる男性の顎を覚えていて、犯人がルークだったと確認されます。

 

偶然警察署内ですれ違ったジルとレベッカは、被害者は自分だけではなかった、記憶が曖昧でもレイプは本当だったと気づきます。

が、被害者どうしが話をすると起訴できなくなるとして、引き離すしかないカリシとオリビアでした。

口裏を合わせたと思われてはいけないということですね。

 

薬を調合したのはバーテンダーのアッシュ

 

正式に取り調べに呼ばれたルーク。

「男が厳しい非難にさらされる時代だ」「言いがかりだ」と否定します。デートは大変だから薬に頼ったと思われますが、証拠は出ません。

 

レベッカがビールを飲んだバーを訪ねたところ、事件の夜は、フリーランスのバーテンダー、アッシュ・ゴードンが勤務していたと分かります。

ジルが「ハウラーズ」を飲んだときと同じバーテンダーでした!

 

アッシュは大学で化学を専攻、無断でドラッグを調合し退学になったといいます。

 

そしてルークとアッシュは知り合いのように見えたというジルの供述でアッシュの部屋の捜索令状を入手。

アッシュの部屋を捜索したところ

●歯医者で処方してもらった鎮痛剤など合法の薬

暗号化されたファイル

が見つかりました。

 

コンピューターにあったのは、 ルークなど名前のついたフォルダ5つ、それぞれに5~6ファイルの動画。ルークのフォルダには、レイプと同じ日付のファイルがありました。

つまり、ルークだけでなく、数名の男性による複数のレイプの記録と思われます!

 

もちろんアッシュは否定。

見つかった薬はすべて合法ですが、違法ドラッグの材料になります

ネットで購入した形跡はなく、現金か暗号通貨を使ったはず。フォルダは3重暗号だそうで、性的人身売買や児童ポルノと同じように隠されていました

ファイルは全部で26。つまり26のレイプ動画の可能性があります。

 

しかし、開くことはできません。「法が追いついていない。無法地帯なのよ」と言うオリビア。

被害者を探すために、名乗り出てもらうよう呼び掛けることにしました。

 

記者会見で新たな被害者たちが名乗りでる

ベンソン警部、記者会見を開きました。↑初の警部の制服姿だそうです。

 

すぐに数名の被害者から電話がありました。

座ることもできなかった、体が動かず頭がぼんやりしていた、同じデートアプリを使っていたなど共通点多数。

そして、記憶が曖昧なことなどから通報できると思わなかった、忘れようとしていたということもいっしょでした。

 

さらに、脳卒中を起こした28歳のパイパーも。TVを見た母親が通報しました。

3か月前、ルークとのデートから帰宅後、ERでレイプ検査を受け、その10分後に脳卒中で倒れたといいます。いまも右半身が麻痺し、夜眠ることができません。

薬物が原因と思われますが、何も覚えておらず通報していませんでした

 

ルークは再逮捕され、あきらめたようです。

アッシュはイカれた科学者(マッドサイエンティスト)だと供述しました。アッシュはルークに「女性は目覚めてるけどお前の言いなりになる」と言っていました。

しかもデートを録画して臨床実験だと言っていたとも。

 

4か月前のレベッカの事件では、途中でレベッカが抵抗したため、次のパイパーにはより強い薬を使ったようです。

 

そこで、盗聴器をつけたルークがアッシュに会い、証言を引き出すことになりました。

 

アッシュと犯人5人を全員逮捕

 

何の薬を使ったんだと聞くルークに、お前のせいで台無しだ! とアッシュは怒ります。

俺の薬は芸術だ! お前がヘマをした」と殴りかかってきたので逮捕しました。

 

この言葉は録音されましたが、アッシュは、物証はないだろうと抵抗します。動画も暗号化されていますから。

 

しかしオリビアは、複数の被害者、そして車椅子のパイパーの証言を聞いたら陪審員がどう思うか、と迫り、ルーク以外の実行犯を聞き出しました。

 

アッシュは、女性に拒絶される男たちに手を貸しただけだと供述しました。

結果、全5人を逮捕。ロリンズの感想は「全員、草食系ね」。

 

カリシはジルに、取り引きによって証言をしなくてすんだと伝えますが、ジルは「正直、もう人を信用できない」と話していました。

ルークは10年、アッシュは2年だそうです。

 

オリビアはパイパーと母に「薬物に法の整備が追いついていない」と正直に説明。

パイパーは「もっと強くなって判決のときに陳述したい」と語るのでした。

 

~~~~~感想~~~~~

 

●つまり「規制薬物」に指定されたもの以外は取り締まれない、ということでしょうか。薬物検査の対象にもできない。

それほど、新たな薬が次々に作られているということなのでしょう。

 

レイプドラッグ、怖いです。

意識はあるのに体が動かない、歩いているのに記憶はない、なんて。

 

自白剤を思い出しましたが(全然違うタイプかもしれませんが)、意思と関係なく体の機能を制御する薬を悪用されたらどうしようもないです。

 

今回は、法は追いつかないけど状況から被害者は信用できる、と確信して自白を取り付ける手法でした。

 

●ストーリー自体は直球で、その分、キャラクター描写が細かかったですね。

最終回は凝った筋立てになるでしょうから、その前のお話ということで。

 

例えば、キャットはデートアプリを使っているらしい会話がありまして、海外のファンサイトによるとここでバイセクシュアルだと分かるらしいです。私はわかりませんでした・・・。

 

それから、カリシがなじみの屋台でいまだに「刑事さん」と呼ばれていたり、ロリンズがオリビアをさえぎって先走って話し続けたり。

昇進が決まって、ちょっと高揚感もあるのかな。

↑この後、射撃場で昇進の話。ほんと色々あったけど、よかったですね。

 

そしてツボは「Pizza, Pizza, Pizza!」でした🍕

いきなりピザの配達のふりして押し入るとは♬ (ドアを開けさせただけですが)

フィンの安定感、最高です。

多少のことでは動じませんで、どっしり頼れる存在。今やキャットのお父さんのような、オリビアの相談役のような。いつも短い(きっつい)ひとことでチームを引き締めてくれます。

 
 
 
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●なお、ルーク役はエディ・ケイ・トーマス。「スコーピオン」のトビー・カーティスでした🎵 ヒゲとメガネと髪型(帽子)で誰だか分からなくなる不思議な顔立ちです。

 

 

次回、シーズン21最終話では、あの事件の裁判から始まります。

 

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