カノンの海外ドラマ漂流記

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ドラマ「LAW & ORDER: SVU 性犯罪特捜班」シーズン22Ep11 感想 ~ ヘイトクライムについて出来ること

FOX放送中のシーズン22第11話「届かない声(Our Words Will Not Be Heard)」ネタバレ感想です。

 

アフリカ系へのヘイトクライムが大きくクローズアップされている今シーズン。 

緊迫の誘拐事件と並び、S22第1話のジェイボン・ブラウン事件のその後が描かれます。

 

踏み込んだ内容にうなりました。

 

↑SNSでの予告は、今週も「LAW & ORDER: ORGANIZED CRIME」との2本立て。右はステイブラーのパートナー、Sergeant Ayanna Belle(Danielle Moné Truitt)。

 

  

~~~簡単概要~~~

2つのケースが並行して描かれます。

 

❶【サラ誘拐事件】非白人女性のための活動家ニコールの妹が誘拐される。

 

胸が悪くなる事件でした💢

 

映画を撮っている黒人女性サラと同性の恋人アリシア(車椅子の白人女性)が誘拐されます。

 

アリシアは解放されますが、女性同士の性行為を強要され、動画を投稿された後、サラは監禁されて、ダークウェブでオークションにかけられます。

 

サラの姉、活動家のニコールを標的にした白人至上主義者の犯行でした。

動画の発信元を突き止めようと捜査が進みます。

 

❷【ジェイボン事件】誤認逮捕されたジェイボン・ブラウンは警察を訴える。

 

S22第1話で、白人女性の偏見により誤認逮捕された黒人男性ジェイボン。実際の事件をもとにしたエピソードでした。

 

その後、ジェイボンと弁護団はNY市警を訴え、誤認逮捕したオリビアがスケープゴートにされそうな事態に・・・。

オリビア、ジェイボン、そして市警の行動が問われます。

 

主なキャストを通して事件を紹介します

■被害者:サラ

映画を撮っている黒人女性。親子連れのような3人と知り合い、だまされ、監禁される。

 

■被害者:アリシア

車椅子の白人女性。恋人のサラといっしょに誘拐される。先に解放される。白人だったからと思われます。

 

■被害者の姉:ニコール

サラの姉。行方不明になった非白人女性を捜索する活動をしている。以前からヘイトグループの脅迫を受けていた。

前回言及されたカリシのガールフレンドらしい。

意志が強く行動的な女性。

 

■犯人の妻:モリー・アンダーソン

差別主義者の潜入捜査官により判明。犯人は夫リック弟スティーブ

冒頭で、弟とカップルを装い、息子フォレストを利用してサラとアリシアを誘拐する。白人至上主義者なので捜査に非協力的。

 

■ジェイボン・ブラウン

第1話で誤認逮捕された後、職を失い、警察を訴える。

 

【サラ誘拐事件】監禁→ダークウェブでレイプか拷問のオークション

↓予告動画に登場するマスク男が犯人

ほんと卑劣な最低野郎です。

 

親子のような3人にだまされたサラとアリシア。

母親と息子は途中で車を降り、新たに現れた銃を持った男に脅され、性行為を強要されました。

 

アリシアは保護されますが、犯人はダークウェブでクルー23/2と名乗り(ヘイトグループがよく使う数字だそうです) “威勢のいい黒人女” をレイプか拷問するオークションを行います。リミットは真夜中なのであと6時間

 

【サラ監禁事件】姉ニコールは警察の捜査に不満をもつ

気持ちは分からないでもないです。これまでに行方不明となり、ろくに捜査されなかったケースがあるのは事実でしょう。

自分は黒人女性のために声を上げてきた、ただ助けたいと言うニコール。

 

「総動員で努力している」と言うカーマイケル警視正(デモア・バーンズ)に激しく抗議します。

 

警察は、アクセス数を増やしたくないという理由で公表(報道)を控えていました

が、ニコールはTVに出演しインタビューにこたえます。

「警察は全力を尽くしていない。まるで逃亡者か売春婦のような扱いだ」と。

 

心配する気持ちは分かるけど・・・誰かを責めたくなるんでしょうけど、あんまりな言い分でした🤨

カリシ(ピーター・スカナヴィーノ)オリビア(マリスカ・ハージティ)もつらそうでした・・・

 

【サラ監禁事件】潜入捜査のパッカー捜査官が犯人に気づく

突破口はパッカー捜査官でした。

 

フィン(アイス-T)キャット(ジェイミー・グレイ・ハイダー)がいかにもコワモテの差別主義者を逮捕します。

仲間らしき人物が浮かんだのね! と思ったら、何と差別主義者への潜入捜査官でした! !

 

で、動画を見たパッカーさんがマスク男の言い回しから、会ったことのある人物だと気づきます

うぬぼれた頭のいいやつで、黒人のリーダー達を倒す気で、妻と息子はKKKの最高幹部にちなんだ名前を使っている。

 

フィンが突っ込んで話を聞くと、記録には残せないが、妻の本名モリー・アンダーソンだったことが判明します。

 

【サラ監禁事件】容疑者の妻モリーを問い詰め、監禁場所をしぼり込む

このモリーが白人至上主義のしぶとい女でした💢

 

オークション終了まで時間がないので、カリシもオリビアもビシビシ責めます😠

「警察国家を体験して」「連邦犯罪だからあなたも死刑になる」「息子は里親に預けられる、素晴らしい移民の家族が見つかるでしょう」などなどなど。

容赦ない尋問の末に、やっと、夫リックと一緒に行動している弟スティーブの携帯に連絡します。

 

動画のなかで、姉の連絡に出たスティーブと銃声が聞こえます。

そして拘束されながら暴れたサラがカメラを蹴って倒し、室内の様子が映し出されました

 

リックはサラを殺すと言いだしますが、警察はチェルシーが発信元と突き止めます

 

リックの職業は富裕層のIT顧問なので、以前訪れたことのある5軒の地下室を捜索。

サラとリックの姿は無く、出血多量のスティーブを発見しました。「警察は死なせない」というスティーブに対し、怒りのオリビアが救急車をキャンセルして脅して行先を聞き出しました

 

で、逃げ込んだ先に突入。サラは解放されました。

監視画像で警察の動きを見ていたリックは最後まで身勝手な主張を配信しますが、逮捕されました。

 

【ジェイボン事件】必要なのは、見せしめでなく本気の改革

ジェイボンの事件について、詳しくはこちらをどうぞ。

 

展開をまとめると
●誤認逮捕だった。事前の確認不足だったことはいなめない。

が、オリビアの対応はルール通りだったガーランド警視正(デモア・バーンズ)が語った通り「そのルールが問題だ」

●市は和解金を払うつもりだが、ジェイボン側はBLM(Black Lives Matter)黒人差別抗議運動への対応に不満で、さらに訴えるつもり。

●警察・ジェイボンともにオリビアをスケープゴートにし、見せしめ裁判をする可能性。

ガーランド警視正はオリビアに、「IAB(内務監査部)を待たず自分で身を守るように。弁護士を雇うように」と伝えます。

●オリビアはIABのカリー警部に会います。

分かったのは、警察はミスを認めない、したがってオリビアはおとがめなし
同時に、差別的な行動をした警官たちも皆不起訴になっていたと分かります。

●証言録取でオリビアとジェイボンが偶然いっしょになり、直接2人で話をする

 

新たなルール作りへ前進できるか

罰を与えたい、注目を集めたいジェイボン側に、オリビアは提案します。

➡注目されても警察は変わらない。
悪徳警官を排除するために、裁判所に命令させるべき。
➡必要なのは、権力行使の新たな方針の制定や地域の安全活動など。

 

これを受けてジェイボンの弁護団は、新しい要望を出しました。

それは、偏見をなくす訓練、予算配分、市民による監視など。

 

警察が受け入れるかどうかは未定ですが、拒否すれば裁判になるらしい。

ガーランド警視正は「彼らは何を求めるべきか分かっているようだ」

 

そして、オリビアに、ステイブラーが暴走しているので近づくな「君を失うわけにはいかない」と話して終わりました。

 

~~~まとめ感想~~~

●差別主義者による陰惨なヘイトクライムと、それを無くすための行動についてまとめたエピソードでした。

 

ジェイボン事件へのオリビアの提案という形で、きっちり示したことはすごいなあ、とシンプルに感動。

 

実際にこういう動きがあったのかな。

 

●第1話で、カリー警部が「一人ひとりが真剣に考えなければ」と言ってましたけど、引っかかってました。

 

これ、まっとうな優等生の意見だし、そうとしか言いようがないんだけど、これだけじゃ何も変わらない。全員が内部から変わって、その結果、社会全体の意識が変わるというのは理想論だよなぁ、と。

 

なのでこういう意見、苦手です。ハッキリ言って好きじゃない。

(個人単位では同意します。でも組織や社会全体では無理という意味で、でも短時間のドラマだと結論はここになるんだろうなあ、と思ってた)

 

現実には、どう変わるべきか、形を変えるしかない。ルールを作るしかないと思う。行動が変わることで同時に意識も変わっていくような。

そこに踏み込んでくれたのは嬉しかった。

 

精神論では何も変わらないです。

現実にどんな枠組みを作るのかを明文化しないと。って、あくまで個人の感想ですが。

 

そんな可能性をしっかり描こうとするところが、現実と格闘するドラマで、支持される理由なのかなと思いました。

もちろん、エンターテインメントとして面白いことが大前提ですけど。

 

●サラの事件では、モリーが尋問中に「夫は頭が良くて、あなたより稼いでいる」って言ってました。

 

差別主義者ってマウントが好きなんだなあ。他を貶めて優位に立つことでアイデンティティを保つんだな、とあらためて。描写が細かいです。

 

●ほっこりシーンはキャットとフィン。

キャットは正式に刑事として昇進したそうで、先にばらしちゃったフィンをお祝いランチに来たオリビアとフィービーが責めるところ、可愛かったです🎉

 

●もう一つ。

これ、ボーナスシーンとしてSNSで公開されています。カットされたシーンということでしょうか? だとしたらもったいない~~! 次週、出てくるのかな?

 

ロリンズの留守中、子供達にご飯を作ってくれるカリシでした🤗

 

●最後に、新シーズンについて。

「SVU」S23、「ORGANIZED CRIME」S2ともに9月23日放映スタートだそうです。はやいっ😵 例年だと秋から半年だから、やっと通常運行に戻ったのかもしれません。

 
 
 
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