カノンの海外ドラマ漂流記

気ままな海外ドラマ中心のブログです。ネタバレ記事中心です。

ドラマ「LAW & ORDER: SVU 性犯罪特捜班」シーズン22Ep12 感想 ~ 交渉&説得術・オリビア編

FOX放送中のシーズン22第12話「コロナ禍の窮地(In The Year We All Fell Down)」ネタバレ感想です。

 

まさに、コロナ総決算。

真正面から社会の苦しさと、それによって引き起こされる犯罪心理を描いたというか。

 

アメリカの状況が日本よりはるかに厳しかったのは(知識としては)知っているけど実感はまた別で、でも日本でも近い状況の人たちはとてもたくさんいるはず。

他人事じゃないだけに、見るだけで苦しい苦しいエピソードでした・・・

 

でも最後は、愛と希望のストーリーです!

 

で、構成としては2本立て。

❶人質になるオリビア×自暴自棄なレストランオーナー
❷父の病状が悪化するロリンズ×継母

 

 
 
 
この投稿をInstagramで見る

Law & Order(@nbclawandorder)がシェアした投稿

この2人がメインです。こういうシーンはありませんが。

 

 

~~~簡単概要~~~

❶【オリビア】立ち退きを迫られたレストランオーナーが武器をもって立てこもる

 

コロナで家族も仕事もバラバラになり、資金繰りに窮したレストランが閉店。

追いつめられたオーナーは、オリビア・ベンソン警部(マリスカ・ハージティ)を人質にして立てこもります。

 

地元警察は狙撃しようとしますが、オリビアに任せようと手を尽くすガーランド警視正(デモア・バーンズ)、警視正の指示のもと奔走するカトリーナ “キャット” タミン刑事(ジェイミー・グレイ・ハイダー)がサポート。

 

店内では、オリビアが根気強くオーナーのバネッサ(サリタ・チョウドリー)を説得し続けます。

 

❷【ロリンズ】重態の父のもとに現れた、若い妻アンバーリン

 

NYに転院したものの、病状が悪化する父ジム

 

混乱するアマンダ・ロリンズ刑事(ケリー・ギディッシュ)に付き添い、サポートするのは検事補のドミニク“ソニー”カリシ・ジュニア(ピーター・スカナヴィーノ)です。もちろん❗

必要な時はいつもそばにいるから、と。

 

主なキャストを通して事件を紹介します

 

■立てこもり犯:バネッサ・ブレイク

20年経営し、愛されてきたレストラン「バネッサ」のオーナー

 

コロナで母を亡くし、トランペット奏者の夫エディは失業して実家で両親の世話へ。19歳の息子ネイトは音信不通状態

 

従業員40人を解雇するしかなく、店の経営に行き詰まり、立ち退きを4度のばしてきたがもう変更できず、不動産仲介業者ジョーイ・レナードをナイフで脅して立てこもる。

 

偶然立ち寄ったオリビアが代わりに人質となり、バネッサと2人、店に残る

 

■「バネッサ」のマネージャー:アイラ

バネッサの右腕。事件解決のため、ガーランド警視正に協力する。

 

■バネッサの息子:ネイト

19歳。大学の寮が閉鎖され、中退。バネッサの母(同居していたネッドの祖母)が感染したのは、封鎖生活に耐えられず、友達と外出したネイトのせいだと母に責められ、決別。

 

家出して母とは音信不通状態だが、父エディとは連絡をとっており、アイラとキャットが探し出す。

 

■ロリンズの継母:アンバーリン

ロリンズの父と結婚した若い女性。

行方不明になっていたのに、父が倒れた途端、現れたとしてロリンズは信用していない。

 

父ジムに財産はないと思われていたが、アンバーリンが生命保険をかけていたことが分かり、ロリンズは調査を始める。

 

【オリビア】前半は厳しいロックダウンの描写。立てこもり事件に巻き込まれる

 

バネッサの家庭・仕事を通して、NYが描かれます。

↑毎日午後7時、エッセンシャルワーカーに感謝を表していたNYの人たち。最初に鍋を叩いているのがネイトで、トランペットを演奏しているのがエディ。

 

家族と店のために耐えて働き続けるバネッサが追い詰められていく状況が描写されました。

 

そしてついに店の立ち退きの日、不動産仲介業者ジョーイ・レナードを脅して、立ち退きを撤回するよう迫ります

開店以来の常連客オリビアが偶然立ち寄り、厨房で何とか説得しようとしていたところ、高血圧のレナードは心臓が苦しくなって解放されました。

 

ガーランド警視正とキャットも駆けつけ、地元警察をなだめて交渉します。

HNT(人質交渉班)を呼んだものの、ESU(緊急出動部隊)と地元の分署長は突入予定。

 

ガーランド警視正はバネッサのことを「犯罪者ではないし分別もある。ベンソン警部にまかせてくれ」と説得。

 

後に、「警部は信頼を築いている。上の命令が必要なら私が話す。“地元店のシェフをNY市警が射殺” という見出しは困る」と止めます。

 

ガーランド警視正のほうが “上” なので、何とか時間をかせぎつつ、オリビアの状況を見守ります。

 

【オリビア】説得の目的は “激化を防ぐ” こと。信頼を築く

 

バネッサは、コロナの状況を「甘く見ていた。数週間でワクチンを受けて、みな戻って来ると思っていた。コロナの勝ちよ。もう疲れた」と話します。

 

家族や店のことで疲れ果てたバネッサにオリビアは根気よく説得します。

バネッサの母親が亡くなるとき、面会は許されずビデオ電話だけだったと言います「あの世にいるのと同じ。ハグもできない

 

お酒に逃げたバネッサは自殺の可能性もある。そして、息子を追い出したことを後悔していると聞き出します。

 

オリビアは「これがあなたの望みなら止めない。でも息子さんには謝って、許して。でないと息子は一生重荷を背負って生きて行くことになる

そして、弟サイモンが過剰摂取で亡くなったこと、エド・タッカーが妻の負担になりたくなくて脳腫瘍から自殺したことを話します。

 

エドもいっしょに何度も店に行っていたみたいです。

「人の苦しみは誰にも分からない。2人ともっと話すべきだった。後悔しない日はない

↑ちょっと長いですが説得シーン。「あなたも人を頼っていい。助けを求めるのよ

 

ここから、キャットとアイラが協力して息子ネイトを探し、説得。連れ戻して、母バネッサと話をさせます。

 

当初は「母さんは僕を許さない」と激しく抵抗していたネイトですが、電話で呼びかけます。

「店のために注目を浴びたいんだろうけど、どうしたの?」「やりすぎたかしら」「ちょっとね」

喧嘩になるかと思いましたが、さり気ない親子の会話がリアルでした😭

 

事件を知った近隣住民やお客さん、元従業員が協力してクラウドファンディングを立ち上げ、店を救うことになりました

不動産仲介業者のレナードも寄付してくれたと話すアイラでした。

 

【ロリンズ】「自信がない」と言いつつ父を守る

 

入院しても酒・タバコをやめない父ジムに辟易しつつも面倒を見るロリンズ。

カリシ家お手製のカンノーリを持ってお見舞いに行きます。

同僚だと紹介したカリシを見て父は「いつもいい男に会うとしり込みする」と話していました😅

 

お酒に酔っては暴れ、怒り狂っていたどうしようもない父親ですが、面倒を見るのはロリンズしかいません(妹キムは刑務所。母親はキムの息子とアマンダの娘達の世話)

 

医師に尊厳死遺言、事前指示書などを聞かれますが不明。医療保険には入っておらず、財産も分からない。リハビリ代はロリンズが負担しました。

 

そこに3人目の妻アンバーリンが登場。いかにも派手好きな女性で、ロリンズは疑っています。

病室にアンバーリンが入った時「怯える父を初めて見た」と。

 

家族の話で笑わせ、元気づけようとするカリシに対し、「ちゃんと大人でいられるか自信がない」。

 

公的医療保険を申請できると分かったロリンズはアンバーリンのことを調べて脅します。

 

アンバーリンは、小切手偽造でフロリダで逮捕状がでており、前の夫との離婚も成立していませんでした

州外に追放して父親を守ったロリンズでした。

 

~~~まとめ感想~~~

 

●最後にガーランド警視正がオリビアに休みを取るようすすめます。

「君も誰かに頼るんだ」😥

 

苦しい状況下で助け合うことを伝えたエピソード、かな。

特に家族の大切さを前面にだしていました。

 

放映は2021年4月。

制作側はタイミングを測っていたのだろうと思います。

 

ネイトとバネッサの「やりすぎちゃったね」会話がよかった。

ふだんは怒鳴り合っていても、いざという時はこういう会話になりそうです。うまいなあ。

 

ちょうど(個人の住宅だと思いますが)家賃免除だか強制的な立ち退き禁止の措置が終了というようなアメリカのニュースがあったと思います。不確かですけど、また新しい問題も起こって来るのだろうと感じてしまいました。

 

●ポイントはオリビアの交渉術でした。

 

前半で、警察の講習会のシーンが出てきます。

犯人役オリビアを未熟なキャットが説得・交渉する訓練で、キャットは失敗。インストラクターが言います。

 

憶測を立てて彼女の信用を失った耳を傾け、激化を防ぐんだ。冷静に集中力を切らさず、相手に全神経を注ぐこと」

 

「耳を傾ける」が第一なんですね。

本当のポイントを突き止めて(今回は家族、特に息子との関係)軟化させる道を探す。

 

コロナ下でも、コロナに限らず大切な事を理解できるよう説得を続けた、ということでしょうか。

見ごたえのある会話劇でした。

 

●バネッサ役はサリタ・チョウドリー。

 
 
 
この投稿をInstagramで見る

Mariska Hargitay(@therealmariskahargitay)がシェアした投稿

「HOMELAND」 「マダム・セクレタリー」「ホミサイド」などなど、多くの映画・ドラマでおなじみ。イギリスの女優さんだったのですね。

迫力でした!

 

●ニコールに電話してデートを断っていたカリシは、看護師さんにも「旦那さんでしょ」と言われてました。

もう、面倒だから(?)いちいち訂正しない2人も微笑ましい😅 進展あるかな?

 

●今シーズンは、全16話の縮小版なので、残り4回・1か月となりました。

 

日本で放映が終わった後、9月23日から本国でシーズン23スタート。日本では半年後くらいになるのかなあ。「ORGANIZED CRIME」の放映があるといいですね。

 

 

f:id:kanon221:20210601182134j:plain