カノンの海外ドラマ漂流記

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hulu ドマラ「メディチ」シーズン1 Ep2「円蓋」THE DOME AND THE DOMICILE 感想<結婚編>

前回からスタートしたコジモ・デ・メディチリチャード・マッデン)とその父ジョヴァンニ(ダスティン・ホフマン)を中心に描くメディチ家の物語、シーズン1のエピソード2です。前後編2回にわけて公開します。

 

コジモが生まれたのは1389年。日本では室町時代足利義満の治世となりますね。その後、40歳の時に父が亡くなり家督を継ぎます。

 

今回は、「結婚」戦争が2大要素です。結婚すなわち家業と関係しまして、戦争は国力に関係し、大聖堂の建築へとつながるストーリー。そこで新キャラ、天才建築家が登場します!

エキセントリックで態度のでかい金細工師・彫刻家・建築家のフィリッポ・ブルネレスキ。演じるのはアレッサンドロ・プレツィオージ。1973年生まれ、ナポリ育ち。映画・TV・舞台で大活躍の有名俳優さん。(「あしたのパスタはアルデンテ」「副王家の一族」)

 

迫力の目力で存在感抜群! イタリア男はこうでなくっちゃですね。史実ではもっと早くからメディチと活動していますが、ドラマでは初登場。コジモとは出会った瞬間、気が合ったみたいです。

 

感想の前半は<結婚編>です。

 

家どうしの結婚は波乱の予感・・・

このまるで嬉しそうでない結婚式の新郎はコジモ、新婦はコンテッシーナ(アナベル・スコーリー)

史実ではコジモ26歳の時。ドラマでは、いまだローマで別れさせられたビアンカが忘れられません。

一方、家を救うための政略結婚と割り切ったはずのコンテッシーナにも恋人がいまして、後のエピソードで登場します。親の決めた結婚とはいえ、ハンサム? 優しい? と父に尋ねてしまうコンテッシーナ。

 

実家バルディ家の父は世界中で話題になったようですね。

ゲーム・オブ・スローンズ」ウォルダー・フレイ役、デイビッド・ブラッドリーロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身の大御所ですが、ロブの義父役は受け狙いというか洒落をきかせたつもりなのか・・・微妙です・・・。が、偏屈な迫力は素晴らしい。

オフィシャルアカウントがこんなポストをしているので反応は承知の上でしょう。

グーグル先生によると「生き返った? ハロウィンだから?」的な意味のようです(意訳です)。

 

若い夫婦は結婚式の宴でもかみ合わず、母は新婦に息子の以前の恋人のことをばらすなど重い展開。初夜はもちろん契約のようなもので、間違っても「アウトランダー」にはなりません。コジモからお互い結婚したくないが仕方がない、家族のことは父親に話すな、忠実でいろとはっきり言われるし、面倒な奴と結婚しちゃったなあと思ったはずです。

バルディ父は娘に銀行業のスパイもしてほしかったようですね。史実では、バルディ家の人々はメディチ銀行で活躍しています

 

両家顔合わせで満足げににらみをきかすパパ。隣の緑のドレスはメディチママ。

 
 
 
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ここに至る婚約交渉は面白かったです。

 

もともと妻の実家のバルディ家は名高い銀行家メディチが台頭する前はヨーロッパを代表する大銀行で、各国に展開していました。

劇中、イングランド王への貸付を回収できなかった・・・という話がでてきます。

当時のイングランドはフランスとの百年戦争まっただなかで、エドワード3世が踏み倒したことも一因となりバルディの銀行は破綻したのだとか。

 

そこで破産寸前のバルディ家は裕福なメディチ家との婚姻を目論見ます。新興のメディチとしては、名門の栄誉が手に入り事業拡大につながる。

ジョヴァンニとバルディ父との丁々発止のやり取りは見ごたえがありました。花嫁の値段を決めるわけですから。

ばつ悪そうに横に立っていたコジモですが、交渉についてしっかり学んだでしょうね。値段が決まってめでたく交渉成立、弟ロレンツォ(スチュアート・マーティン)の「ロマンティックだな」に笑ってしまいました。 

「そのうち愛情も芽生えるさ」、と言ってくれる弟です。

 

この第2話の冒頭は、工場に収容される戦争で傷ついた人たちの描写から始まります。父ジョヴァンニが創業し、メディチ家隆盛の出発点となった毛織物工場です。

 

メディチの名は医師に由来していて、出身はフィレンツェ近郊の村ムッジェッロ。医師か薬草を扱う職業だったといわれており、染色のためには植物の知識が必要ですから織物の名産地で成功したのも納得です。

その後、金融業に進出し、バンカーとして成功したのがジョヴァンニ。コジモが2代目を継ぎビジネス帝国を広げ、「祖国の父」としても頑張るわけですね。

 

あんまりロマンティックじゃない壁ドン。

コジモはビアンカ以外の人を愛しちゃいけないと一途に思い込んだんでしょうね。

 

下は結婚式とは思えないいやそうな沈んだ二人です。

ビアンカのことが納得いかないコジモは、披露宴を抜け出して両親に怒りをぶつけます。コジモにつらく当たるシーンが多いのは別れさせるよう仕向けた母。

 

父は「お前の人生の意味は家を支えることだ」と断言。厳しいですね。でもこの時代、生き残るためには誰かがその役割を果たさなくてはいけないのでしょうか。

 

自分の人生を生きたいと言う長男に、私が与えた人生だと言う父。確かに教育を与えたのは父親です。しかも当時最高峰の英才教育。

私に最良の知識と美に触れさせておいて、お金と政治の世界に身を投じろと?」というコジモの言葉は切ないです。そのお金と政治が美を生み出すには欠かせないから。特にこの時代は。

 

でもそれだけ審美眼があったなら、自分の才能や限界や適性についても分かっていたと思う。まだ若いですし、ここはひとこと言っておきたいということかもしれません。

 
 
 
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↑ドゥオモの絵ばかり描いていた頃。

次回フィレンツェは戦争に参加することになります。

 

ドラマ「メディチ」シーズン1