カノンの海外ドラマ漂流記

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ドラマ「LAW & ORDER: SVU 性犯罪特捜班」シーズン21Ep14 感想 ~ グリーンカードが取引材料に

FOX放送中のシーズン21第14話「お裾分け(I Deserve Some Loving Tooネタバレ感想です。

 

本国NBCでは、2020年2月13日放映。ヴァレンタインデーですね✨

 

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警察の「鉄道班」と協力。地下鉄で痴漢を追います

 

 ↑キャット(ジェイミー・グレイ・ハイダー)に目を付けるなんて、身の程知らずと言うか・・・強烈に反撃されます。

 

鉄道班のカルドゥーン巡査に協力し、NYPDは痴漢の常習犯を一斉に逮捕する作戦でした。

この犯人は何人もの女性に近寄ったり、ぶつかったり。携帯でスカートの中を撮影していたようで、乗客のふりをしていた警官たちに追いかけられます。

フィン(アイス-T)に捕まる直前、携帯を壊して線路に捨てていました。

 

逮捕するとき、駅にいた人たちに「警察が黒人に暴行している」と騒がれまして、痴漢3人のほかに暴れた8人も逮捕するという事態になったのは、いかにも今どきの事件と言う感じです。

 

↑のドゥエイン・バリック移民業務局の事務員でした。上司にPCを調べてもらったところ、スカートの中の画像をネットにあげていたと分かります。

 

が、今度はドゥエインは、上司のロリー・オトゥールは永住権申請者に性交を強要していると告白し取引をしようとします

 

移民局のオトゥールが永住権と引き換えに関係を強要

 

つまり、偽装結婚かどうかを判断するのがオトゥールの役目。ドゥエインはその調査員。

ICE(移民税関捜査局)の所属で、安全保障省が関係することから副本部長のガーランド警視正(Demore Barnes)も慎重です。

 
 
 
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偽装結婚を疑われやすい、年齢・人種・宗教などに差異がある夫婦を狙ったようです。

夫婦の面談をし、後日女性だけミニバンに呼ぶのが手口。拒絶すれば、家族もろとも強制送還にすると脅していたとのこと。

 

被害者は証言を拒否。ロリンズ達が潜入捜査

 

判明した被害者は3人ですが、いずれも証言することはできません。

 

リナ・ボイドはグアテマラからの移民。DV夫ですが、帰国したくないといいます。

マギー・クイグリーはパトリックと共に政治的な理由で入国したようです。オトゥールを拒絶したため、ベルファストへの送還を恐れています。証言すれば、数年間被害者を保護するUビザで残れると説得中。

後に、夫婦ともにゲイだったと判明しましたが。 

●ベトナム料理店で働くロザミー・クラインの夫はユダヤ系。おだやかな家庭を壊したくないと証言を拒否しました。

 

証拠も証人もないので、ロリンズ(ケリー・ギディッシュ)とカルドゥーン巡査(Ari'el Stachel)が夫婦を装ってオトゥールに申請することになりました。

 
 
 
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↑カリシがオトゥール役になって練習中。

 

調査はとても細かくて厳しいと知られていますね。

歯ブラシの色からお互いの家族のことなど細かく打合せ。「元同僚で彼が転職して~~」とどこかで聞いた話で答えていました。

 

ムスリムであるカルドゥーンとロリンズは、食生活などライフスタイルが全く違うことが潜入捜査の理由。

 

オトゥールは予想通り引っかかり、ロリンズをミニバンに呼んでレイプ直前で逮捕されました。

他の被害者のときと同じように「おこぼれが欲しいんだ」と言ってました。

 

演技だった、と言うオトゥールに苦戦。被害者にも変化が

 

でも実際の被害者の証言は無いわけで、劣勢です。

 

オトゥールは「女性を試すための演技だった」と言い逃れます。お馴染みの、憎たらしいけど腕の立つ弁護士ブキャナンさんです。

 

証人は、同じ性犯罪者のドウェインと性交していないロリンズだけですから、すっかり相手のペースに巻かれてしまいました。

 

被害者のリナは殴られていましたが、離婚してもUビザで残れると説得され、一度は証言すると決めます。

が、妊娠が分かり「子供には父親が必要」と証言を拒否

 

ロリンズとカルドゥーンは、再度ロザミーと夫の説得を試みます。

 
 
 
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カルドゥーンの父はムスリム、母はユダヤ系だったそうで、ロザミーの夫とヘブライ語で話をします

幸せな家庭のたとえ話として「妻は夫を愛しているがゆえにつらいことをさせられた」と説得。夫婦で話し合い、証言すると決めました。

 

罪を認めないオトゥールの差別主義

 

翌日、ロザミーとUビザで決心したマギーの2人が証人として出廷

 
 
 
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オトゥールの弁護士は、猶予を求め、取り引きに応じます。

 

が、弁護士の制止を聞かず、カリシ(ピーター・スカナヴィーノ)に自論をぶつけるオトゥールでした。

「20年間、外国人の侵入を防ぎ、国に尽くしてきた。この国に寄生しにくる連中を私が止めなければ、公立学校や病院は人であふれる。仕事も奪われ国の制度が崩壊する」というものでした。

 

カリシは「アメリカンドリームを悪夢に変えた」と反論。取引を決めるよう伝えます。結果、15年の重い罪で収監されることになりました。

 

最後はロザミーの店で食事をするロリンズとカルドゥーン。

ロザミーは、「秘密がなくなって前より幸せになれた」と感謝しました。

 

~~~~~感想~~~~~

●SVU流ヴァレンタイン・エピソード、でいいのかな?

 

ロザミー達夫婦の絆が強まったようで何よりです。

夫がいい人だったからですね。なかなか貴重なハートウォーミングなエンディングでした。

 

●移民問題は時々描かれますが、今回も移民排斥へのメッセージでした。

 

誠実なハシム・カルドゥーン巡査役 Ari'el Stachel は、本人はカリフォルニア生まれですが、父はイスラエルで育ったイエメン系ユダヤ人だそうです。母はアシュケナージらしいので、完全にユダヤ系なんですね。

 

両親は幼い頃に離婚。911の後、まわりには(中東系でなく)半分黒人だと言っていたのは本当のことみたいです。

前年に「The Band's Visit」でトニー賞を受賞している注目俳優みたいですよ。オリビア・ワイルドの「Don't Worry Darling」にも出演決定とか。

 

この後も、時々「SVU」に登場してます。イケメンなのでちょっと楽しみ♬

ロリンズとカリシは進展なしということで。

 

●オトゥールの弁護士ブキャナン役はデラニー・ウィリアムズ

 
 
 
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シーズン11以来、すでに14エピソードに登場。

いまだカリシを刑事と呼んでいて、一人前の検察・好敵手と認めてくれない大物弁護士という感じでしょうか。

 

味のあるサブキャラが多くて、何度見直しても楽しいです。

 

●最後に、このオリビア格好良かったですね↓

ハディード主任検事は、オトゥールを確実に有罪にするために軽い罪で取引しようとしましたが、訳は思いっきり「厳罰にして」

 

弱い立場の女性ばかり、きっと数10人が被害にあっているわけですからね。警察・検察の意思表明は大事です。

 

あと多分、Uビザにつて知ってもらいたいという意図もあったんでしょう。

アメリカに来て間もない移民など、知らない人もいるはずなので。

 

 

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